こんにちは(^^)/くまのかずくんです。
資産運用を始める1歩を踏み出せたでしょうか?Twitterを見ていると、
- つみたてNISAでS&P500を設定した。あとはコツコツ積み立てます
- お金はあるけどNISA口座開設待ち。早く積み立てたい
- つみたてNISAを始めてみたけど、全世界とS&P500のどちらに投資したらいい?
というようなツイートを見かけることがあります。
資産運用を始める人が増えることは「お金持ち」になれる人が増えること、経済的自由を得られる可能性があることでありとてもうれしく思います!(^^)!
しかし、こんなツイートもありました。
- 手数料は細かく調べていないけどQYLD(高配当ETF)を楽天証券で買っている
- QYLDを買う時、楽天証券とSBI証券で手数料は違うのか?
- 手数料が安い証券口座を開設しようと思うが皆さんはどれにするのか?
資産運用をするにあたって注意しなければいけないことがあります。
それは資産運用にかかるコストの管理です。
短期運用であれば大した額ではありませんが、おススメしている資産運用はつみたてNISAのインデックス投資で15年以上の長期運用です。
このブログを最後まで読んでいただくと次のようなメリットがあります。
メリット
- 資産運用にかかる主なコストが分かる
- コストを意識した投資商品が選択できる
- コストを適切に管理した資産運用ができる
「インデックス投資は勝者のゲーム」では「投資の成功と失敗を分けるのは、コストである。」とされています。
私は資産運用を始めてまだ数か月ですが、コスト管理をしっかり行っているつもりです。
このブログの中で再度一緒に勉強していきたいと思います。
そして、コストを適切に管理した資産運用を行い、一緒に勝者になりたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m
インデックス投資でコストを考えた資産運用のテクニック
1.資産運用にかかる主なコスト
資産運用にかかるコストは購入時と運用中、売却時です。それぞれについて簡単に説明していきます。

これらすべてを覚える必要なんてありません。
コストがどのタイミングで掛かるかさえ知っておけば、そのタイミングで確認することができます。
1)購入時にかかるもの
①購入時手数料
購入時手数料は、投資信託の購入時に販売会社(証券会社等の金融機関)に対して支払う手数料のことです。
買付手数料、販売手数料ともいいます。
購入時手数料は投資信託の購入価格の数%(1~3%程度が一般的)が掛かります。
また、投資信託によっては購入時手数料がかからないもの(ノーロード)もあります。
②為替手数料
為替手数料(外国為替手数料)は、「為替コスト」とも呼ばれ、外貨を金融機関と売買する際にかかるコストのことです。
円をドルに換える時、ドルを円に換える時などにそれぞれかかります。
主に外貨決済(日本円以外)で投資商品(米国のETF:本家VTIなど)を購入する時に掛かる手数料で、楽天VTIなどの投資信託購入時にはかかりません。
通常の資産運用(投資信託)に関しては関係のない手数料ですが、今後、本家VTIなど米国のETFに投資する際に知っておくほうが良いので付け加えました。
これを知っておくとかなりお得です(^^)v
2)運用中にかかるもの
①運用管理費用(信託報酬)
運用管理費用(信託報酬)は投資信託を管理・運用するためにかかる費用のことです。
投資信託の保有期間中、残高に対してコストが掛かります。
この運用管理費用(信託報酬)は
- 投資信託の販売を行う販売会社
- 投資信託の分別保管を行う信託銀行
- 投資信託の運用を指図する運用会社
にそれぞれ分配されます。
運用管理費用(信託報酬)は通常年率で表示され、投資信託によって異なります。
年間0.5%~2%程度のものが一般的ですが、インデックス投資の中には0.1%以下の安いもの(S&P500など)もあります。
②監査報酬
公募投資信託では、原則決算期ごとに会計監査を受ける必要があります。
その会計監査のための費用を監査報酬と呼び、会計監査を担当する監査法人や公認会計士等に支払われます。
投資信託の保有期間中、残高に対してコストが掛かります。
③売買委託手数料
売買委託手数料は、運用会社が投資信託に組み入れている株式や債券等を売買する際に発生する費用のことです。
投資信託の保有期間中、残高に対してコストが掛かります。
運用の結果、発生する費用なので事前にいくらコストが掛かるのかは分かりません。
④その他
その他、運用中に発生するコストとして分配金に掛かる税金があります。
投資信託の分配金とは、運用で得られた収益のうち決算期に投資家(投資信託の保有者)に分配するお金のことです。
分配金が出ないタイプの投資信託(再投資型)もあります。
分配金には「普通分配金」と「特別分配金」の2種類があり税金の掛かり方が異なります。
通常、楽天VTIなどは分配金は再投資されますのでこの税金は発生しません。
詳しい話は投資初心者にとっては不要なので割愛しますが、普通分配金には20.315%(所得税15%、住民税5%、特別復興所得税0.315%)の税金がかかります。
普通預金の利息に対する税金のようなニュアンスで解釈していただければよいかと思います。
繰り返しますが、楽天VTIなどは分配金は再投資されますのでこの税金は発生しません。
3)売却時(換金時)にかかるもの
①信託財産留保額
信託財産留保額は、投資信託を売却(解約)する際にかかる費用です。
投資信託を保有している人との費用負担を公平にする目的で徴収され、投資信託によっては信託財産留保額がかからないものもあります。
信託財産留保額は売却(解約)時の投資信託の残高から差し引かれ、その費用は販売会社等に支払われるのではなく、投資信託の中(信託財産)に残される仕組み(留保)です。
②税金
投資信託は売却(解約)時または償還時に売却益が出ていれば、その売却益に対しても20.315%(所得税15%、住民税5%、特別復興所得税0.315%)の税金がかかります。
NISAやつみたてNISAは非課税なので税金はかかりません。
特定口座で源泉徴収ありの場合は自動的に税金を差し引かれるため確定申告も不要です。
2.コストを確認する方法
それではコストを確認する方法を説明します。
この部分は皆さんが確認するのは面倒だなって思ってる部分だと思いますが、
積み立て設定時に確認しておけば大丈夫です(^^)
1)購入時手数料
これは購入する投資信託の目論見書で確認します。
ここでは楽天証券の「楽天VTI」で説明します。
投資信託によって目論見書は様式が少し異なりますが記載している内容は同じです。
まず、自分が積み立てている投資信託のホームページを開きます。
下のスクショのような画面を見たことがあるかと思います。

その中の目論見書をクリックすると目論見書の一覧が出てくるので最新の「閲覧」を確認します。

閲覧をクリックすると下のようなPDFが開くので、手数料のところまで下にスクロールしてください。

手続・手数料などのところに購入時手数料が記載されているところの購入時手数料を確認します。

楽天VTIは購入時手数料無料(ノーロード)なので手数料はかかりません。
2)為替手数料
楽天VTIなどの投資信託購入時は日本円で購入するため、為替手数料はかかりません。
本家VTIやSPYD、QYLDなど米国ETF購入時に掛かります。
これは証券会社によって異なるので開設している証券会社の為替手数料をご確認ください。
3)運用中にかかるコスト
運用中に掛かるコストは目論見書ではなく運用報告書を確認します。

購入時手数料と同じようにところから、今度は「運用報告書」をクリックします。

これも最新のものを選択し閲覧をクリックします。

開いたPDFを下にスクロールしていくと費用に関する明細があります。
この総経費率というのが毎年かかる実際の運用中のコストになります。

楽天VTIは配当金はなく再投資型でありつみたてNISAを使うと非課税なので運用中に税金はかかりません。
4)売却時に掛かるコスト
信託財産留保額は購入時手数料と同じところで確認できます。楽天VTIは無料ですね。

NISAやつみたてNISAを利用している場合は、非課税なので税金はかかりません。
特定口座で源泉徴収ありの場合は自動的に税金を差し引かれるため確定申告も不要です。
3.コストを意識した投資商品を選択するコツ
コストを考えていくうえで、どのコストも数%で大した利率ではないように思えてします。
しかし、これが長期運用となると話が変わってきます。
下記の表は、つみたてNISAの上限年間40万円にあわせて
毎月3万円ずつ積み立て時のシミュレーションです。
差額は運用管理費用(コスト)が0%のものと比較しています。
ちなみにコスト0.09%は「SBI・V・S&P500」、0.16%は「楽天VTI」としています。

「SBI・V・S&P500」と「楽天VTI」は年間0.07%の差ですが、20年積み立てると9万円以上の差になります。
私は楽天VTIに投資していますが、この0.07%の差をきちんと知った上で投資商品として選んでいます。
SBI証券にも楽天VTIと同じVTIが大元にあるSBI・V・全米株式インデックスファンドがあります。
こちらはコストが0.09%程度なのでコスト的にはこちらが最適ですね(^^)/
私の知っている地方銀行は
- つみたてNISAで投資信託購入時手数料3%
- 運用管理費用(コスト)が0.55%
となっていました( ;∀;)
上の表の一番右端に載せています。
毎月3万円投資しても、900円は手数料で実際は29,100円積み立て、これを20年積み立てると資産合計の差額は約100万円です。
同じ金額で投資して同じつみたてNISAをしてもコストが違うと大きな差になります。
「インデックス投資は勝者のゲーム」の中で「投資の成功と失敗を分けるのは、コストである。」とされていますがコスト管理をすればより勝者のゲームに近づくことができますね(^^)
1)購入時のコストを管理する
それでは、コストを管理する方法を説明していきたいと思います。
基本的なスタンスはお話ししているように「つみたてNISAでインデックス投資」です。
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投資初心者におススメの資産運用は【つみたてNISAでインデックス投資】
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①購入時手数料を抑えよう
楽天証券やSBI証券でつみたてNISAで投資をする場合、ノーロードの優良な商品がたくさんありますので、購入時手数料無料を選びましょう。
買い付け銘柄で有名な
- SBI・V・S&P500
- 楽天VTI
- eMAXIS Slimシリーズ(S&P500・全世界式)
などはどれも買い付け手数料無料です。
どちらの証券会社が良いかは個人の判断になります。
楽天は改悪が進んでいますが、まだ楽天の方が私はおススメです(^^)
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楽天証券とSBI証券~あなたに最適な【証券会社】を選ぶコツ~
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②為替手数料を抑えよう
証券会社から本家VTIやSPYD、QYLDなど米国ETF購入すると、次のように手数料が発生します。

証券会社を通じて換金すると1ドルあたり25銭の為替手数料が発生するため、あらかじめ自分でドルを準備するとこの手数料を安くすることができます。
住信SBIネット銀行でドルを準備すると通常は4銭、ひと手間かけると2銭になります(為替手数料の改正に伴い、通常6銭、ひと手間で3銭になります。それでも格安です)
方法は簡単に説明すると、
- 住信ネット銀行で外貨預金または外貨積み立てで円をドルに換金(この時為替手数料が発生)
- SBI証券口座へこのドルを送金
- SBI証券で米国株を購入
という流れです。
この為替手数料を削減する手間を無駄と取るか、為替手数料が無駄と取るかは人それぞれですが、コストには変わりありません。
少しでもコストを下げたい方は参考にされてください。
私は、「毎月外貨積み立て(自動)→SBI証券に送金(手動)→定期積立(自動)」なので手間はほとんどかかっていません(^^)
2)運用中のコストを管理する
次に運用中のコスト、運用管理費用(信託報酬)などについて考えていきましょう。
買い付け銘柄で有名な
- SBI・V・S&P500
- 楽天VTI
- eMAXIS Slimシリーズ(S&P500・全世界式)
は運用管理費用(信託報酬)は
0.09~0.16%でコストは安いのでこのあたりから選ぶとよいかと思います。
3)売却時のコストを抑えよう
最後に売却時の税金対策です。
老後の資産形成などをする場合、基本的に長期運用なので途中解約はないものと考えてお話しします。
売却時には信託財産留保額と利益に伴う税金が発生しますが、つみたてNISAを使って運用している場合は非課税なので税金はかかりません。
ここで注意が必要なことが、つみたてNISAの非課税期間が20年間ということです。
つみたてNISA制度が始まったのは2018年でまだ誰も20年に達していないので、これについては後々解説したいと思います(^^)
4.まとめ
意外と知らないコストがあったかと思います。私も勉強になりました(^^)
何度もお伝えしますが、投資の成功と失敗を分けるのは、コストであると「インデックス投資は勝者のゲーム」で言われています。
コストを管理するものが資産運用をより勝者のゲームに近づけられるのだと思います。
リターンも複利で増えますが、同じようにコストも複利で増えます。
同じ増やすならコストよりも資産を増やしたいものです。
これからも一緒に勉強しながら資産運用のコストを適切に管理し、つみたてNISAでインデックス投資を続けていきましょう。
あなたのコスト管理の手助けになれば幸いです(^^)v
「あと一歩だけ、前に進もう。」
最後までお読みいただきありがとうございましたーm(_ _)m