投資に関すること

まだ間に合う!廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイント

2022年6月5日

かずくん

ジュニアNISAが2023年12月末で廃止されるよ。でも教育資金を準備するならジュニアNISAがおススメだよ(^^)/

ジュニアNISAは2023年12月末で廃止が決まっています。

廃止が決まるまでのジュニアNISAは使い勝手が悪かったのですが、廃止が決まったことで使いやすい制度に変わりました。

ジュニアNISAで投資できる期間は2023年12月末までですが使わないと損です。

教育資金をどうやって準備しようか迷っているあなたは必見です。

今回の記事では、廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイントについて解説します。

ジュニアNISAを活用する3つのポイント

  • 2023年12月末までにできるだけ上限金額まで投資する
  • 2024年以降は子どもが18歳になるまで非課税で運用が継続できる
  • 2024年以降はいつでも解約できる

何度もお伝えしますが、ジュニアNISAは使わないと損です。

投資できる期間に制限がありますが、上手に家計を見直しジュニアNISAを活用しましょう。

かずくん

ぜひ最後まで読んでくださいね(^^)/

1.ジュニアNISAの概要

ジュニアNISAは子どものための資産運用制度です。

ジュニアNISAの概要は以下の表を参考にしてください。

利用できる人日本に住んでいる0~17歳の未成年
口座開設可能数1人1口座
非課税投資金額上限年間80万円 
※翌年に非課税枠は持ち越しできない
非課税期間5年間 
※2024年以降はロールオーバーで資産運用可能
投資可能期間2023年12月末まで 
※2024年以降は新規の投資ができない
運用管理者口座を開設する本人(未成年)の二親等以内の親族 
※開設する証券口座で確認必要
払い出し2023年12月末までは払い出し制限あり 
※2024年以降はいつでも払い出し可(口座廃止)
金融庁:ジュニアNISAの概要より一部改変

ジュニアNISAは当初デメリットが多い制度でした。

  • 原則18歳まで払い戻しができない
  • 途中解約すると過去にさかのぼって課税される
  • 非課税期間が5年間

これが2023年12月末の制度廃止に伴い、デメリットがなくなりました。

  • 原則18歳まで払い戻しができない
    • 2024年以降はいつでも解約という形で非課税で払い戻しできる
  • 途中解約すると過去にさかのぼって課税される
    • 非課税で払い戻しできる
  • 非課税期間が5年間
    • 2024年以降は18歳になるまで非課税で運用できる
    • 子どもが成人した後も一般NISA口座で非課税運用できる

制度廃止に伴い、ジュニアNISAのデメリットは、

  • 2023年12月末までしか投資できない
  • 通常のインデックス投資同様、為替リスク、暴落リスクがある
かずくん

ジュニアNISAはつみたてNISA同様、子どもがいる家庭には最高の味方になるから上手に活用しよう(^^)/

2.廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイント

廃止されるジュニアNISAを活用するポイントは次の3つです。

ジュニアNISAを活用する3つのポイント

  • 2023年12月末までにできるだけ上限金額まで投資する
  • 2024年以降は子どもが18歳になるまで非課税で運用が継続できる
  • 2024年以降はいつでも解約できる
かずくん

順番に解説するね(^^)/

ポイント①2023年12月末までにできるだけ上限金額まで投資する

ジュニアNISAは2023年12月末までという投資期間に制限があります。

年間80万円が上限枠なので、今から始めたら遅いのか?と思いがちですが大丈夫です。

2023年に80万円を18年間運用した場合のシミュレーションをしました。

ジュニアNISAをインデックス投資で運用し、想定利回り5%、信託報酬は計算していません。

試算上は、

  • 18年間で約192万円
  • 15年間で約166万円
  • 10年間で約130万円

10年間は投資期間が短いので試算よりも利回りは落ちる可能性が高いですが、銀行や学資保険よりは運用成績がよいと考えています。

かずくん

2024年以降は児童手当などを貯金していくとより安全に教育資金が準備できるね(^^)/

ポイント②2024年以降は子どもが18歳になるまで非課税で運用が継続できる

ジュニアNISAは2024年以降「ロールオーバー」という制度を使用することで18歳まで非課税期間を延長できます。

ロールオーバー」ってなんかよくわからない言葉で難しそうですが、手続きは簡単です。

楽天証券の場合、書面の手続きが必要ですが楽天証券から送られてきた書類に必要事項を記載し返送すると手続き完了です(^^)/

また、18歳以降も資産運用する場合は自動的に成人NISA口座に切り替わります。

解約せずに資産運用することもできますから、そのまま子どもにプレゼントすることもできますね(^^)/

かずくん

非課税だと約20%の税金がコストカットできるから、使うなら非課税枠を活用しよう(^^)/

ポイント③2024年以降はいつでも解約できる

保険や定期預金などを掛ける時「解約した時にお金が戻るか?」というのは誰にもある心配です。

ジュニアNISAは投資ですから、なおさら解約できるのか、損することはないのかと心配になりますよね。

大学入学時の資金として計画を立てていても、突発的な出費でお金が必要になることがあります。

今までジュニアNISAは、

  • 18歳まで原則払い戻しができない
  • 途中解約すると過去にさかのぼって課税される

と、途中で解約することがとてもやりにくい制度でした。

しかし、ジュニアNISAは廃止に伴う制度改正により2024年以降は非課税でいつでも解約できるようになりました。

かずくん

万が一、お金が必要になった時も解約することができて非課税ですから安心ですね(^^)/

3.ジュニアNISAを活用し子どもに必要なお金を準備する方法

それでは具体的に子どものお金を準備する方法をお話ししていきたいと思います。

1)子どもの教育資金などを準備する方法

0歳から将来の教育資金を準備する時によく使う仕組みとしては、

  • 学資保険
  • 定期積立貯金
  • ジュニアNISA

などがあります。

それぞれの大まかなメリットとデメリットしては以下のようになっています。

学資保険

  • メリット
    • 継続すれば確実に教育費を貯めることができる
    • 普通預金よりは利率が高い
    • 年末調整で節税になる
    • もしもの時の保険になる
    • 保険屋さんの勧誘で加入しやすい
  • デメリット
    • 保険会社の破綻に伴う元本割れのリスクがある
    • 途中解約による元本割れのリスクがある
    • インフレに対応できない
    • 利回りが低い

定期積立貯金

  • メリット
    • 継続すれば確実に教育費を貯めることができる
    • 普通預金よりは利率が高い
    • 金融機関の勧誘で加入しやすい
  • デメリット
    • インフレに対応できない
    • 利回りが低い
    • 途中解約による元本割れのリスクがある

ジュニアNISA

  • メリット
    • 子どもが18歳まで非課税で資産運用ができる
    • 利回りが学資保険や定期積立より高い
    • 株式投資の場合、インフレに強い
    • 2024年以降、解約の形でいつでも非課税で払い戻しができる
    • 証券会社が破綻しても資産は守られる
  • デメリット
    • やり方が分からない
    • 投資だから難しい、損をするのが嫌
    • 2023年12月末で制度廃止に伴いそれ以降に投資ができない
    • 元本割れのリスクがある
    • 金融機関が変更できない

これらのメリットとデメリットを考えると、

  • 貯めているお金を絶対に減らしたくないと考える人
    • 定期積立貯金
  • 貯蓄と同時に保険もかねて準備したい
    • 学資保険
  • 子どもの教育資金を増やしたい
    • 頑張ってジュニアNISAを始めてみる

といった選択肢になるでしょうか?

定期積立貯金は利率は0.02%程度と低いですが元本は保証されます。

両親に何かあった時に子どもが困らないようにと学資保険で貯蓄と保険を兼ねる選択肢もあると思います。

ここで、一番の問題点はせっかくお金を貯めようと頑張っても定期積立貯金はお金がほとんど増えないというところです。

同じお金を貯めるなら増えるほうがいいと思いませんか?

そこで、私は「ジュニアNISA」をおススメします。

学資保険や定期積立貯金と比べると手続きは少し複雑ですが、頑張ってやる価値はあると思います。

2)ジュニアNISAを始める2つのステップ

  • ステップ①証券口座を準備する

ジュニアNISAで子どものお金を準備する方法として証券口座の準備が必要です。

証券口座は「楽天証券」もしくは「SBI証券」をおススメしています。

もし、証券口座をお持ちの場合はその証券口座で「ジュニアNISA口座」を開設することができます。

開設には少し時間がかかりますので、やってみようと思われる方は早めの手続きをお願いします。

参考記事
楽天証券とSBI証券~あなたに最適な【証券会社】を選ぶコツ~

続きを見る

ジュニアNISAで子どものお金を準備する方法は資産運用です。すなわち、「投資」ということになります。

投資と聞くと、

  • 損をしそう
  • 難しそう
  • 投資のやり方が分からない

そんな風に思ってしまうと思いますが、大丈夫です(^^)/

「ほったらかし投資術」という投資方法がありますがそれをジュニアNISAに応用します。

ジュニアNISAでインデックス投資を行いますが、予想される投資の利回りをGoogleで検索すると世界株式で4~6%です。

  • ステップ②ジュニアNISAで投資をする

ジュニアNISA口座が準備できたら、実際に投資をしていきます。

ジュニアNISAへ投資の方法としては、

  • 一括で投資(年間最大80万円)
  • 毎月分割で投資(毎月6万6666円で年間79万9992円投資)
  • 毎月分割+ボーナス投資

の3つが選択できます。

ジュニアNISAは、投資上限額が80万円であり、2023年12月末までしか投資できません。

投資期間が2023年12月末までと決まっているため、できるだけ上限金額まで投資したいですね。

そのためにも、家計簿をつけて家計を見直し倹約をしましょう。

参考記事
家計簿を見える化して1年!マネーフォワードMEを使った感想

続きを見る

ちなみに、私は毎月分割+生活余剰資金のボーナス投資をしています。

かずくん

非課税枠は税金を節税できる重要な仕組みのため、とにかく非課税枠を使い切ることを優先にしよう(^^)/

3)必要な教育資金を考える3つのステップ

  • ステップ①教育資金はいくら必要なのか概算してみよう

ここで、国立大学入学の準備資金としていくらくらい必要か考えてみましょう。

  • 国公立大学入学金:約20万円
  • 大学入学に伴う保険や生協加入料など:約10~20万円
  • 入学式のスーツなど:約10万円
  • 一人暮らしをする時の準備金:
    • 家を借りた時の初期費用:家賃5万円で最初に不動産に支払う金額25~30万円
    • 引っ越し料金:引っ越し距離のよる
    • 一人暮らし用の家具:約10~20万円

これらを合計すると、約75~100万円になります。

また、通学期間中には

  • 大学の授業料(国立大学で年間約54万円)
  • 自宅外通学の場合の下宿費用

などが必要になります。下宿する場所にもよりますが、Googleで検索すると毎月12~15万円程度必要なようです。

通学期間中の合計は、国立大学として、

  • 授業料54万円×4年間=216万円
  • 下宿費用12万円×12か月×4年間=576万円

これらを合計すると、792万円になります。

入学準備資金と合わせると、自宅外通学で国公立大学へ4年間通学した場合、約900万円になります(^^;)

結構なお金がかかりますね。すべてを自分でやりくりするためには多くの自己資金が必要で庶民にとっては現実的な話ではないと思いませんか(^^;)

  • ステップ②大学進学に利用できる制度を利用する

大学進学時には奨学金制度を利用する人が多いです。

JASSOによると、大学進学者のうち2.9人に1人が利用しているそうです(JASSOホームページより

借金にはなりますが、教育ローンよりも利息は安いため利用しやすい制度です。

給付と貸与があり、借りることのできる金額も選択できます。

毎月の下宿費用と授業料を借りることができれば大学在学中は生活資金に困ることは少なくなります。

追加情報として、子どもが生まれると、児童手当という公的なもらえるお金があります。

子どもの年齢が、

  • 0~3歳未満:月額1万5千円
  • 3歳~小学校修了前:月額1万円
  • 中学生:月額1万円

となっています。子どもが3人以上の場合は加算がありますがここでは割愛します。

この児童手当は総額で198万円になります。児童手当だけで200万円準備できますね(^^)/

児童手当をきちんと貯金しておけば何も困ることはありませんが、実際にはなかなか難しくないですか?

我が家も児童手当を残そうと試みましたが、実際にはほとんど残っていませんでした(^^;)

  • ステップ③教育資金のシミュレーション

大学在学中の費用は奨学金で賄うとして、大学入学準備に必要なお金を

  • 「学資保険」
  • 「定期積立貯金」
  • 「ジュニアNISA」

で準備するシミュレーションをしてみました。

準備金約100万円と引っ越しなどの費用を含めて200万円を準備資金としています。

比較しやすいように積立期間は18年間としています。

学資保険

  • 学資保険の満期返礼率(満期時に増えている割合)105%で計算
  • 200万円:190万×105%=199万5千円
  • 0歳から18歳までの18年間で積立
    • 199万5千円÷18年÷12か月=毎月約9300

定期積立貯金

  • 利息:0.02%で計算
  • 0歳から毎月積み立て(18年間)
  • 200万:毎月9300円×18年×12か月=201万2329円

ジュニアNISA

  • 利回り4%、信託報酬0.1%で計算
  • 0歳から積み立て(ただし2023年12月末まで)
  • 200万:80万円を18年間運用=約192万円

学資保険、定期積立貯金とジュニアNISAの大きな違いは、

  • 学資保険、定期積立貯金
    • 毎月約1万円を18年間積み立てる
  • ジュニアNISA
    • 2023年12月末までに80万円を準備する

ということになります。

そこで、より具体的なジュニアNISAの使い方としては、ジュニアNISA+貯金です。

  • 2023年12月分までの児童手当をジュニアNISAへ投資
  • 余剰資金があればジュニアNISAの上限額内で投資
  • 2024年以降は児童手当を貯金

貯金は定期預金にしても普通預金でもよいと思います。困った時に使えるようにしておけば安心できますね。

楽天証券をお持ちの方は、楽天銀行とマネーブリッジで利息が0.1%になるので楽天銀行を活用するのもアリですね(^^)/

私は2022年からジュニアNISAを利用していますが、2年間の投資目標金額は100万円程度を考えています。

ジュニアNISAの運用期間は10年以上あるので、100万円→140万円程度になる試算です。

足りない分は、奨学金の併用もしくは貯金で対応しようと考えています。

子どもの教育資金としていくらお金を準備しておくと困らないのかを考えた上で金額を設定してみましょう。

3)ジュニアNISAを使うときの注意点

ジュニアNISAを使う上での注意点があります。

それは、

  • 2023年12月末で制度廃止に伴いそれ以降に投資ができない
  • 元本割れのリスクがある
  • 金融機関が変更できない

というところです。

ジュニアNISAは投資です。

元本割れなど必ずリスクがあります。

リスクを許容できないのであれば、貯金など元本が保証されている方法でお金を準備する方法をおススメします。

また、学資保険のように保険はついてきません。

両親に何かあった時に心配と思う人は、掛け捨ての安い生命保険を併用しましょう。

私は楽天生命で安い生命保険に入っています。毎月1800円程度です(^^)/

公的サービスとして遺族年金制度もありますので、いろいろなサービスを考えて守りを固めると無駄がなくていいですよ(^^)/

4.ジュニアNISAにおススメのインデックスファンドは「オルカン」

最後に、ジュニアNISAにおススメのインデックス投資先をお話しします。

これは、元本を保証するわけでも、これから先の資産運用を保証するわけでもありません。

No pain,no gain(痛みなくして得るものなし、または、苦労なくして利益なし)

未来のことは誰もわかりませんから、リスクを許容できる人が投資で資産運用をしてください。

それでは、おススメできるインデックス投資先ですが、それは「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」です。

「ほったらかし投資術」の中で説明されていますが、この1本ですべて解決できます(^^)/

私は楽天VTIに投資していますが、このオールカントリー(通称オルカン)は信託報酬も0.11%と楽天VTIよりも安く、全世界株式に投資するためリスク分散も効いています

大切なことなので何度もお伝えしますが、No pain,no gain(痛みなくして得るものなし、または、苦労なくして利益なし)です。

リスクを許容できない(損をするのが絶対にイヤなど)人は、貯金など一般的に元本が保証されている投資手法の選択がよいと思います。

お金を増やしたいと考えるのであれば、2023年12月末までですがジュニアNISAはおススメできる投資手法です。

5.まとめ:廃止前にジュニアNISAを活用して子どもの教育資金を準備しよう

今回は廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイントについて解説しました。

ジュニアNISAを活用する3つのポイント

  • 2023年12月末までにできるだけ上限金額まで投資する
  • 2024年以降は子どもが18歳になるまで非課税で運用が継続できる
  • 2024年以降はいつでも解約できる

ジュニアNISAは2023年12月末で廃止されてしまいます。

しかし、10年以上の資産運用期間が見込める場合、使うメリットが十分にある制度だと思います。

子どもの教育資金、特に大学進学にかかる費用はインフレが進んでいます。

今からできる準備をして、子どもがどんな風に進学をしたいと言っても対応できるようにしたいものですね。

これからも、あなたに有益な情報をどんどんお伝えしていきたいと思います。

「あと一歩だけ 前に進もう。」

最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m

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