こんにちは(^^)/くまのかずくんです。
私は、つみたて設定をしているので特にすることがなく、両学長のYouTubeを見たり、投資などに関する本を読んだりして日々勉強中です(^^)
ところで、セミFIREを目指したりや老後のために目標の資産を作った時にどのようにそれを使っていくかご存じですか?
そして、資産を売る時にちょうど暴落相場だったらどうしましょうか?
資産運用をしたのはいいけど、作った資産の売り方が分からなかったり、せっかく作った資産を暴落相場の時に売ってしまうと損をしてしまいます。
お金は使ってこそ初めて意味のあるものです。
時間をかけて資産を作ってきたわけですから、大切にしっかり使わないと何のために資産運用をしてきたのか分かりませんね。
楽しみながら資産運用を行い、その資産を楽しく使って生活していく。
そんな方法を実践していきたいですね。
このブログを最後まで読んでいただくと次のようなメリットがあります。
メリット
- 作った資産の取り崩し方が分かる
- 取り崩し方が分かると取り崩す時の必要な資産額が分かる
- 取り崩す時が暴落相場だった時の対処方法が分かる
- インデックス投資の取り崩しを上手にするポイントが分かる
それでは、一緒に作った資産を取り崩す方法を考えていきましょう。
最後までお付き合いよろしくお願いします<(_ _)>
1.インデックス投資の出口戦略で上手に資産を取り崩す方法
1)インデックス投資の取り崩し方
インデックス投資の取り崩し方は「4%ルール」と呼ばれるものが基本とされています。
そして、インデックス投資を運用しながら取り崩す方法は「出口戦略」と呼ばれています。
2)インデックス投資の出口戦略「4%ルール」とは?
4%ルールとはインデックス投資の出口戦略でトリニティスタディと呼ばれる有名な方法です。
4%ルールには2つの方法があります。
- 「定額」で取り崩す方法
- 「定率」で取り崩す方法です。
では、その違いを具体的な例を提示しながら解説します。
①定額で4%ずつ取り崩す方法
定額で取り崩す方法は、引退時の資産残高を4%ずつ定額で取り崩す方法です。
引退時の資産残高を2000万円とした時に、2000万円×4%=80万円というように、毎年80万円ずつ取り崩していく方法です。
この場合は、毎年80万円ずつ生活資金が確保できます。
②定率で4%ずつ取り崩す方法
次に定率で取り崩す方法は、毎年の資産残高の4%ずつを定率で取り崩す方法です。
引退時の資産残高を2000万円とした時に、1年目は「2000万円×4%=80万円」、2年目は「(2000万円-80万円)×4%=76.8万円」というイメージです(イメージなので増えた利回りなどは加味していません)
この場合は、毎年の資産残高によって得られる生活資金が変わってきます。
3)4%ルールで取り崩すと資産はどうなるのか?
それでは、定額と定率で取り崩した場合の資産の状況を見てみましょう。
引退時の資産残高は2000万円(老後の資金問題の金額です)、取り崩し始める年齢は65歳とします。
シミュレーションには野村證券のホームページにあるマネーシミュレーター「みらい電卓」を使います。

①定額で4%ずつ取り崩した場合
定額で4%ずつ取り崩す場合、2000万円×4%=80万円で「毎年80万円、月々6.6万円ずつ」生活資金ができます。
今あるお金(元本)を2000万円、想定利回り(年率)5%、引出金額(毎月)6.6万円でマネーシミュレーターに入れてみると、

暴落相場などは想定されていませんが、シミュレーション上は資産はなくならないようです(笑)
普通に考えると、資金残高2000万円÷80万円/年=25年で、25年間で資金が枯渇する計算ですが、単純な割り算にはなりません。
なぜ、そうなるのかというと、資金を取り崩している間もお金が働いていてくれているからです。
「バビロン大富豪の教え」の「黄金に愛される7つの道具」の中の「貯えた金に働かせよ」という教えそのもので、インデックス投資で取り崩している間も資産運用ができているのです。
ちなみに、もう少し金額を上げて計算していくと、

毎月8.5万円ずつ取り崩しても130歳までかかります(^^;)
逆に、85歳までの20年間でこの2000万円を使い切ろうとすると、

毎月13万円ずつ取り崩せます。
国民年金のみでも7万円程度の年金受給は見込まれるため、65歳から毎月20万円程度の生活資金は確保できそうです。
これに厚生年金やiDeCoの上乗せがあれば、ぜいたくな暮らしをしなければ働かずとも生活できますね(^^)/
そして、2000万円の資産を作るためには、
- つみたてNISAで毎月3.3万円
- 年間約40万円
をコツコツ積み立てると約26年で準備できます。

②定率で4%ずつ取り崩した場合
次に定率で4%ずつ取り崩した場合です。
資産残高の4%ずつ取り崩すので利回りの考え方で考えます。
定額のシミュレーションにおいて資産残高を運用している想定利回り(年率)を5%としています。
インデックス投資における想定利回りはGoogleで調べると4~6%、書籍「お金の大学」でも5~7%とされており、決して高すぎる数値目標ではありません。
定率で取り崩す場合、想定利回りの5%のうちの4%を取り崩していく形になりますので、最終的に、「想定利回り5%-取り崩す割合4%=1%」となり、資産残高を1%の利回りで運用していることになります。
楽天VTIであれば、信託報酬(手数料)は0.16%/年であり、「1%-信託報酬0.16%=0.84%」となります。
利回り0.84%で運用をシミュレーションすると次のようになります。

20年間運用すると、資産残高は増加していますね。
つまり、4%の定率で資産を取り崩した場合は、計算上資産残高は減ることなく逆に増えるため必要な生活資金が激増しない限りは困ることはなさそうです。
今後の経済状況でインフレがどの程度進むか分かりませんが、今後の生活をシミュレーションする上で有益な結果かと思います。
2.インデックス投資の出口戦略で注意すること
出口戦略として4%ルールについてシミュレーションなどを使いながらお話ししましたが、なんとなくイメージはできたでしょうか?
しかし、物事にはうまい話ばかりではありません。
もちろん注意しないといけないポイントもあります。
1)インデックス投資の商品選択で注意すること
まず、大前提としてインデックス投資をしていく時に考えないといけないこと、それはコストです。
このコストに対する考え方をしっかり持っておかなければ、コストで資産残高がどんどん減っていきます。
定率で取り崩す時の計算で、「想定利回り-定率で取り崩す割合-信託報酬(手数料)=資産残高を運用する利回り」となりました。
しかし、信託報酬(手数料)が大きければ大きいほど資産残高を運用する利回りが小さくなり、マイナスになるようであればコストで資産残高が減ってしまいます。
資産運用を始める上で、インデックス投資の投資先をどこにするのかが大変重要になります。
私のおススメはつみたてNISAでインデックス投資先は「楽天VTI」です。
2)4%ルールで注意することは?
次に、4%ルールを実践する上で注意することがあります。
それは、「暴落相場では売らない」というインデックス投資の大前提を守ることです。
投資をする上で、株価などの暴落は必ず起こります。
最近では2020年のコロナショックで株価は大暴落していますが、その後株価は回復し右肩上がりで成長を続けています。
4%ルールを実践していく中で、万が一、株価の暴落など暴落相場に直面した時は、慌てて売ったりしないことが大変重要です。
3)為替リスクを考える
最後に、インデックス投資で投資先が米国株式の方が多いのではないでしょうか?
私もその一人です。基本的に「VTI」で資産運用を考えています。
そこで考えないといけないことが「為替のリスク」です。
為替相場による金額の違い
- 資産残高20万ドルを4%定額で取り崩した場合、年間8000ドル
- 1ドル120円で8000ドル売却すると、年間96万円
- 1ドル100円で8000ドル売却すると、年間80万円
- 資産残高20万ドルを日本円2400万円(1ドル120円)と考え、4%定額で取り崩した場合、年間96万円=8000ドル
- 1ドル120円のままであれば、年間8000ドル
- 1ドル150円になると96万円÷150円/ドル=6400ドル
- 1ドル100円になると96万円÷100円/ドル=9600ドル
為替相場によって売却時の日本円が変動します。
一番怖いことは、4%以上売却して資産が予定よりも早く枯渇してしまうことです。
そのため、4%ルールを実践する時は「インデックス投資先の通貨で売却していく」ということを忘れずに実践したいものです(^^)
3.インデックス投資の出口戦略を成功させる2つのポイント
それでは出口戦略を成功させるポイントを2つに絞ってお話ししたいと思います。
この2つを実践して頑張って作った資産を上手に使いましょう(^^)v
1)暴落相場の時は働く
まず、万が一、4%ルールを実践しようとした時、実践している時に暴落相場に直面した場合です。
この時は、あきらめて一緒に働きましょう(笑)
先にもお話ししましたが、「暴落相場では売らない」というインデックス投資の大前提を守ることが大変重要です。
暴落相場が万が一起こっても、今までは必ず株価は回復して右肩上がりを続けています。
これから先のことはだれも予想できませんがおそらく同じだと思います。
株価が大暴落をしたとしても、そのリスクは踏まえた上でインデックス投資をされていると思います。
投資にお金を回しながら、暴落時の生活資金を貯めるのは大変ですから、こんな時もあるとあきらめて働きましょう。
そのためにもインデックス投資と上手に付き合い、空いた時間で稼ぐ力、稼げるスキルを身に付けることができれば最高ですね(^^)/
2)取り崩す割合を下げる
次に、4%ルールの定率で取り崩す時にお話ししましたが、「想定利回り-定率で取り崩す割合-信託報酬(手数料)=資産残高を運用する利回り」で運用する形になります。
想定利回りと信託報酬(手数料)はどんなに努力しても変えることはできませんが、定率で取り崩す割合はその時の生活資金の状況で4%ではなく3%にすることもできると思います。
「想定利回り5%-定率で取り崩す割合3%-信託報酬(楽天VTI)0.16%=資産残高の運用利回り1.84%」となります。
この1%がデカいんです。
同じようにシミュレーションすると、

たった1%の差で約500万円の差額になります。
逆にコストが1%あがれば…想像がつきますね(^^;)
必要な生活資金が少なくて済む場合や働いてお金を稼ぐことができれば4%から3%に取り崩す割合を下げることで出口戦略をより盤石にできそうですね(^^)/
この取り崩す割合を下げる方法は、暴落相場の時にも4%→2%に減らすなど使うことができますから、暴落相場時に働けない場合は、取り崩す割合を下げて、倹約した生活で乗り切るという方法もありますね。
暴落相場は1950年以降、長くても5~6年で元の水準まで回復しています。
投資家にとって暴落相場は恐ろしい状況ですが早く回復することを願って、資産を狼狽して売却せずやり過ごしたいものですね。
4.まとめ
このブログでは、資産運用で作った資産の取り崩し方についてお話ししました。
インデックス投資の出口戦略には4%ルールがあり、「定額」と「定率」で取り崩していく方法です。
出口戦略で注意することは
- コストをきちんと意識してインデックス投資の投資先を決める
- 4%ルール実践時に暴落相場になったら売らない
- 為替リスクを考えておく
などです。これらをきちんと注意した上で出口戦略を成功させる2つのポイントは、
- 暴落相場が起こった時は働く
- 取り崩す割合を下げる
この2つですね(^^)/
資産運用をしっかり行って資産を作るだけではなく、できた大切な資産を上手に使って人生を楽しみたいものですね。
資産運用をしているあなたが資産を売却する時のお役に立てれば幸いです。
「あと一歩だけ、前に進もう。」
最後までお読みいただきありがとうございましたーm(_ _)m