つみたてNISAとかNISA制度が制度改正されるみたいだけど、どんな制度かよく分からないよ。


NISA制度は非課税で投資ができる制度で、投資をするなら使うのが絶対お得なんだよ。一緒にどんな制度か勉強していこう(^^)/
投資をするならNISA制度は絶対に使うべき制度です。
しかし、「投資も分からいけど、NISAはもっと分からない」と考えているかたは多いのではないでしょうか?
そこで今回は、NISA制度について投資初心者にも分かりやすく、次の4つのポイントに分けて解説します。
今回の記事で分かる4つのポイント
- NISA制度(一般NISAとつみたてNISA)の仕組み
- 一般NISAとつみたてNISAの違い
- NISA制度を使う時のメリットとデメリット
- NISA制度の2024年以降の改正点
一般NISAやつみたてNISAは難しそうな言葉ですが、投資をする人にとっては最強の相棒です。

ぜひ、最後まで読んでくださいね(^^)/
1.NISA制度の仕組み
NISAはイギリスの個人貯蓄口座(ISA)をモデルとして作られた日本版ISAとしてNISA(ニーサ:Nippon Individual Savings Account)と呼ばれています。
NISAの正式名称は「少額投資非課税制度」です。
このNISAには3つの主な特徴があります。
NISAの主な3つの特徴
- 株式や投資信託など投資した金融商品から得られる利益が非課税になる
- 1年間で投資できる金額に上限がある
- 非課税で保有できる期間が決まっている
通常、金融商品から利益(運用利益)を得た場合、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税金が掛かります。
NISAの場合、この税金が期間限定で掛かりません。
運用益に対する税金
<50万円の運用利益が出た場合>
- NISA口座・つみたてNISA口座
- 非課税のため税金は掛からないため50万円の収入
- NISA口座以外の証券口座(一般口座・特定口座)
- 約20%の税金(50万円×約20%=約10万円)が掛かる
- 50万円から約10万円の税金が引かれて約40万円の収入
NISAってすごいお得だね!これから投資には全部NISA口座を使って税金が掛からないようにするよ!


そういうワケにもいかないんだ。NISA口座は1年間で投資できる金額に上限が決められているし、非課税も期間が決まっているんだよ(^^;)
本当だ(^^;)特徴に説明があったね。

年間投資金額の上限や非課税期間に期限がありますが、節税できるお得な制度には間違いありません。
次は「一般NISA」と「つみたてNISA」の違いを解説します。
2.一般NISAとつみたてNISAの違い
NISA制度には2つの口座があります。
NISA制度が使える口座の種類
- 一般NISA口座
- つみたてNISA口座
大前提として、「一般NISA口座」と「つみたてNISA口座」の併用はできません。
どちらかを選ばないといけないんだね。どっちがお得なんだろう?


一般NISAとつみたてNISAの共通点や違いを順番に解説するね(^^)/
一般NISAとつみたてNISAの共通点
- 日本に住む20歳以上なら誰でも利用できる(2023年1月以降は18歳以上から利用可能)
- 払い出し制限はない(いつでも売却できる)
- 買付手数料無料
- 管理手数料無料
- 運用利益が非課税(非課税の運用期間に制限あり)
- 1年間の投資金額に上限がある
- iDeCoと違い所得控除はできない
また、一般NISA口座とつみたてNISA口座の違いは次の4つです。
一般NISA | つみたてNISA | |
①非課税で保有できる期間 | 5年 | 20年 |
②1年間で投資できる金額 | 120万円 | 40万円 |
③投資できる商品 | 上場株式・ETFなどつみたてNISAより多い | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁が認可したもの) |
④投資の方法 | 積立または一括投資 | 積立投資のみ |
違いその①非課税で保有できる期間
非課税で保有できる期間(運用期間)は、
- 一般NISA:5年間
- つみたてNISA:20年間
と期間が決まっています。
なお、一般NISAには「ロールオーバー」という制度があります。
これは、非課税期間の5年間が終了した時、保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移すことができる制度です。
このロールオーバーをすると一般NISA口座以外の課税口座(一般口座や特定口座)に移すこともできます。
つみたてNISAの場合、現行制度ではロールオーバーができません。
ロールオーバーってよく分からないし、それができない「つみたてNISA」は20年後、どうすればいいの?


大丈夫。金融庁がNISA制度の大幅な見直しをしようとしているから、2024年以降の改正点のところで一緒に解説するね。
違いその②1年間で投資できる金額
1年間で投資できる非課税枠の金額は、
- 一般NISA:120万円
- つみたてNISA:40万円
となっています。運用期間と合わせると、
- 一般NISA:120万円×5年間=最大600万円
- つみたてNISA:40万円×20年間=最大800万円
ですね。
毎月10万円ずつ投資に回すとなると、かなりの入金力が必要ですね。
つみたてNISAの場合は毎月3万3333円で年間39万9996円となり、つみたてNISAの方が「長期・積立・分散投資」と一般NISAよりも投資しやすいですね(^^)/
違いその③投資できる商品
投資できる商品は、
- 一般NISA:上場株式・ETFなどつみたてNISAより多い
- つみたてNISA:長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁が認可したもの)
となっています。

特につみたてNISAは金融庁から認められた金融商品にしか投資できないため、対象本数が215本(2022年8月18日現在)となっています。

投資の世界はぼったくり商品が多いのも事実なんだ。つみたてNISAの場合、金融庁が認めた商品だから安心できるね。
じゃあ、つみたてNISAの中ならどれを選んでも問題ないんだね!


それは違うよ。金融庁が認めていても100%利益が出るわけじゃないんだ。
つみたてNISAのように長期で積立投資をする場合、「コスト」に対する考え方が非常に大切です。
投資先を選ぶ場合、きちんと「コスト」を意識して選ぶと損する可能性の低い商品が選べますよ(^^)/
-
-
インデックス投資で【コスト】を考えた資産運用のテクニック
続きを見る
違いその④投資の方法
投資の方法は、
- 一般NISA:積立または一括投資
- つみたてNISA:積立投資のみ
となっています。
一括で投資するよりも、時間も分散できる「ドルコスト平均法」で積立投資するほうが投資を始めたばかりの人にとっては積立しやすいですね。
ドルコスト平均法は投資の王道の手法とされていますが、長期積立投資の場合、コツコツと愚直に積立続け、その市場にずっと居ることが一番大切です。
どちらを使うか迷うかもしれませんが、長期で積立投資を考えているのであれば「つみたてNISA」を使いましょう(^^)/
3.NISA制度を使う時のメリットとデメリット
次はメリットとデメリットです。
NISA制度のメリットとデメリットをきちんと知った上で制度を使っていきたいですね(^^)/
メリット
- 株式や投資信託など投資した金融商品から得られる利益(運用利益)が非課税になる
- つみたてNISAの場合、金融庁が認可した投資信託が購入できる
メリットその①株式や投資信託など投資した金融商品から得られる利益(運用利益)が非課税になる
一般NISA口座やつみたてNISA口座を利用した場合、最大のメリットは運用利益が非課税になることです。
通常は運用利益に約20%の税金が掛かります。これが非課税になります。
たった20%と思ったかもしれませんが、これが大きい差になります。
例えば、毎月3万3333円を20年間積み立てた場合、年間利回り5%で計算すると、
- 合計投資額:799万9920円
- 最終利益:558万5599円
- 最終資産:1358万5519円
となります。この最終利益が非課税になります。
課税された場合は、558万5599円×約20%=約112万円の税金が掛かります。
税金が112万とか何のためにお金を運用しているのか分からないね(^^;)

メリットその②つみたてNISAの場合、金融庁が認可した投資信託が購入できる
メリットその②は、つみたてNISAの場合、金融庁が認可した投資信託を購入することができます。
一般NISAとつみたてNISAの違いその③でも解説しましたが、つみたてNISA対象の商品は厳選されて215本あります。

金融庁が認めているからと言って、必ず儲けの出る投資商品ばかりではなく、そもそも215本もあります。
メリットと言いながら、デメリットに近いかもわかりませんが現在、投資信託は投資信託協会によると1万4000本以上(2022年6月現在)あるようです。
その中から215本まで吟味してくれているのでじっくり見てみてもいいでしょう。
私のおススメは、
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
この2つです。私は楽天VTIに投資しています(^^)/
-
-
投資初心者におススメの資産運用は【つみたてNISAでインデックス投資】
続きを見る
おススメはしていますが、これも必ず儲けが出るわけではありません。

あくまで投資は自己責任です(^^)/
デメリット
- 非課税の運用期間に制限がある
- 非課税枠の再利用ができない
- 損益通算できない
デメリットその①非課税の運用期間に制限がある
非課税で保有できる期間(運用期間)は、
- 一般NISA:5年間
- つみたてNISA:20年間
と期間が決まっています。
しかし、これは金融庁から来年度の税制改正に「NISA制度の恒久化」に対する要望が出されています。
NISA制度が恒久化されればこのデメリットは解決です(^^)/
デメリットその②非課税枠の再利用ができない
1年間で投資できる非課税枠の金額は、
- 一般NISA:120万円
- つみたてNISA:40万円
となっています。
一般NISAの場合、投資できる金額が120万円なので、
- 120万円投資して、50万円必要になって売却
- 冬のボーナスで50万円分穴埋めのために投資した
と、できそうな感じですが、この穴埋め的な投資の部分は一度使うと売却しても再投資はできないんです。
じゃあ、お金が必要になっても売ると損をしちゃうんだね(^^;)

非課税枠の再利用はできませんが、お金が必要な時に別のところから借金したりするほうが余計な利息を払ったりと損をする可能性があります。

お金は道具だから必要な時は売って、余裕ができたらまた投資をするほうがいいね(^^)/
デメリットその③損益通算できない
デメリットその③は損益通算ができません。
損益通算はできませんが、つみたてNISAのように長期で投資をする場合は、あまり関係なくデメリットとは言いにくいですね(^^)/
長期で積立投資を考えているのであれば「つみたてNISA」を使いましょう!
4.NISA制度の2024年以降の改正点
NISA制度は2024年より制度改正されます。
大きな改正点は、
- ジュニアNISAが2023年12月末で廃止
- 一般NISAの投資可能商品と買付方法が2階建てになった
です。よく分からないかもしれませんが、大丈夫です。

つみたてNISAをおススメしているから、つみたてNISA派には全然関係ないね(^^)/
そして、一般NISAとつみたてNISAの違いその①で解説していた「非課税で保有できる期間」ですが、金融庁から出された令和4年度の税制改正要望の中で「恒久措置」が要望として出されています。
非課税で保有できる期間が「恒久化」されれば、
- ロールオーバーをしなくてよい
- 非課税枠の中での資産運用はずっと税金が掛からない
とデメリットがなくなり、もっと使いやすい制度になりそうです。
恒久化されたら「やらなきゃ損」な制度だね(^^)/

まだ「要望」の段階ですから、今後の動向を見守りましょう。
一人の投資家として、「恒久化されること」を切望します(^^)/
5.まとめ:NISA制度を理解して資産形成の最強の相棒にしよう!
今回の記事では、NISA制度を4つのポイントに分けて解説しました。
- NISA制度(一般NISAとつみたてNISA)の仕組み
- 一般NISAとつみたてNISAの違い
- NISA制度を使う時のメリットとデメリット
- NISA制度の2024年以降の改正点
大前提として、NISA制度の中の「一般NISA」と「つみたてNISA」を両方持つことはできません。
一般NISAとつみたてNISAの共通点や違いは次のようになっています。
一般NISAとつみたてNISAの共通点
- 日本に住む20歳以上なら誰でも利用できる(2023年1月以降は18歳以上から利用可能)
- 払い出し制限はない(いつでも売却できる)
- 買付手数料無料
- 管理手数料無料
- 運用利益が非課税(非課税の運用期間に制限あり)
- 1年間の投資金額に上限がある
- iDeCoと違い所得控除はできない
一般NISAとつみたてNISAの違い
一般NISA | つみたてNISA | |
①非課税で保有できる期間 | 5年 | 20年 |
②1年間で投資できる金額 | 120万円 | 40万円 |
③投資できる商品 | 上場株式・ETFなどつみたてNISAより多い | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁が認可したもの) |
④投資の方法 | 積立または一括投資 | 積立投資のみ |
おススメは「長期・積立・分散投資」のできる「つみたてNISA」だったね(^^)/


つみたてNISAで投資ができる商品は金融庁が認めたものばかりだけど、どれでも儲けが出るわけじゃないから注意してね(^^)/
私のおススメは、
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
この2つです。私は楽天VTIに投資しています(^^)/
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投資初心者におススメの資産運用は【つみたてNISAでインデックス投資】
続きを見る
おススメはしていますが、これも必ず儲けが出るわけではありません。

あくまで投資は自己責任です(^^)/
2024年に現行のNISA制度は改正され、令和4年度の税制改正要望の中でも投資家のメリットになる要望が出されています。
投資家にとって、証券口座が必須なようにNISA制度も最強の相棒になります。
証券口座は無料で作ることができますので、
- まず証券口座を作る
- 少額からつみたてNISAを始めてみる
まず、行動してみて手ごたえを見てみてはどうでしょうか?
きっと最強の相棒になってくれますよ(^^)/
「あと一歩だけ 前に進もう。」
最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m
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