
子どもの教育資金の準備を投資中心でする方法を考えてみたよ(^^)/
教育資金を投資で準備するの?それって危なくない?教育資金はやっぱり学資保険とか保険を使うほうがいいんじゃないの?

子どもの教育資金の準備と言われて真っ先に思いつく方法は「学資保険」ではありませんか?
「学資保険」は生命保険と同じように一度は聞いたことのある言葉でしょう。
投資という言葉は、ギャンブル的なイメージが強くスマホの普及もしていなかった一昔前では「投資」はハードルの高い資産運用の手段でした。
しかし、今はスマホの普及に伴いネット証券を使って「スマホ1つで簡単に投資」ができます。
そして、なによりも「つみたてNISA」などの非課税で使える投資の方法があります。
そこで、今回の記事では子どもの教育資金の準備を投資メインでする方法を解説します。
今回の記事で解説すること
- 投資で教育資金を準備する時に知っておくべき事実
- 投資で教育資金を準備する時に使う証券口座
- 具体的な投資の方法
投資で子どもの教育資金を準備するなんてそんなリスクの高いことはできないと考えている人もいます。
しかし、学資保険にもリスクがあります。
同じリスクでもどちらのリスクを取る方が子どもの教育資金の準備に適しているのか考えて選択できるといいですね。

ぜひ最後まで読んでくださいね(^^)/
1.投資で教育資金を準備する前に知っておくべき事実
教育資金を準備する方法は、主に3つあります。
教育資金を準備する主な3つの方法
- 預貯金
- 学資保険
- 投資
方法①預貯金
預貯金のメリットとデメリットは次の通りです。
預貯金
- メリット
- 継続すれば確実に教育費を貯めることができる
- 定期預金の場合は普通預金よりは利率が高い
- 金融機関の勧誘で加入しやすい
- デメリット
- 自分で貯めないと貯まらない
- インフレに対応できない
- 利回りが低い(お金が増えない)
- 定期預金の場合、途中解約による元本割れのリスクがある
方法②学資保険
学資保険のメリットとデメリットは次の通りです。
学資保険
- メリット
- 継続すれば確実に教育費を貯めることができる
- 普通預金よりは利率が高い
- 年末調整で節税になる
- もしもの時の保険になる
- 保険屋さんの勧誘で加入しやすい
- デメリット
- 保険会社の破綻に伴う元本割れのリスクがある
- 途中解約による元本割れのリスクがある
- インフレに対応できない
- 利回りが低い
方法③投資
投資のメリットとデメリットは次の通りです。
投資
- メリット
- 使う証券口座によっては非課税で資産運用ができる
- 利回りが学資保険や定期積立より高い
- 株式投資の場合、インフレに強い
- いつでも払い戻しができる
- 証券会社が破綻しても資産は守られる
- デメリット
- やり方が分からない
- 投資だから難しい、損をするのが嫌
- 元本割れのリスクがある
3つの方法から分かる事実
3つの方法でポイントをまとめて比較してみました。
預貯金 | 学資保険 | 投資 | |
お金の増える可能性 | 利息0.01~0.2%でほとんど増えない | 払戻率105~110%程度 | 運用期間によって変動あり。平均利回りは年間5%程度 |
リスク | 普通預金は元本保証 定期預金は途中解約時は元本割れのリスクあり インフレに弱い | 途中解約時は元本割れのリスクあり インフレに弱い | 相場変動リスク 元本割れのリスク インフレに強い |
難易度 | 簡単 | 簡単 | 証券口座開設、投資銘柄の選択などハードルがある |
その他 | 自分で貯めれないと貯まらない 定期預金以外はいつでも引き出し可能 | 強制的に貯めることができる 基本、満期時まで引き出せない | 使う口座により非課税で運用できる 銘柄によるがいつでも売却可能 |
預貯金、学資保険、投資のどれをとってもリスクはあります。
- 自分がどの程度のリスクを許容できるか
- お金を貯めたいのか
- お金を増やしたいのか
同じリスクを取るのであれば、お金が増える可能性があり、インフレのリスクに強い「投資」を使った教育資金の準備をおススメします。
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いくら必要!?大学進学に必要なお金を準備する2つのポイント
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2.投資で教育資金を準備する時に使う証券口座
投資で教育資金を準備する時に使う証券口座は3つあります。
3つの証券口座
- ジュニアNISA口座(2023年12月末まで)
- つみたてNISA口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
証券会社のおススメは、SBI証券と楽天証券です。
どちらの証券会社でも問題ありません。
自分に合っている方で作ってもいいですし、両方作ってもいいです。
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楽天証券とSBI証券~あなたに最適な【証券会社】を選ぶコツ~
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それでは、教育資金を準備する時に使う証券口座について順番に解説するね(^^)/
1)ジュニアNISA口座
一番のおススメは「ジュニアNISA口座」です。
ジュニアNISA口座は2023年12月末で廃止されますが、まだ間に合います。
子どもの教育資金を投資で準備しようと考えているかたはまず、ジュニアNISA口座を使うことを考えてください(^^)/
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まだ間に合う!廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイント
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2)つみたてNISA口座
次におススメの証券口座は「つみたてNISA口座」です。
つみたてNISA口座は非課税で使うことができる証券口座です。
年間で投資のできる金額は40万円までですが、20年間非課税で運用できます。
今後、制度の恒久化、非課税枠の増額など見直しがされる予定であり、さらに使いやすい証券口座になるでしょう。
3)特定口座(源泉徴収あり)
3つ目の証券口座は、「特定口座(源泉徴収あり)」です。
つみたてNISA口座など非課税枠を使い切っても、まだ投資できる種銭があるのであれば特定口座(源泉徴収あり)を使いましょう。
預貯金ではお金は増えません。
生活防衛資金が確保できているのであれば、資産運用でお金に働いてもらって増やしましょう。
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知らなきゃ損!一般口座・特定口座・NISA口座の使い分け
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3.具体的な投資の方法
具体的な投資の方法は、次の5つのSTEPです。
5つのSTEP
- 投資を始める時期
- 目標金額の設定
- 使用する証券口座
- 投資手法と選択するインデックスファンド
- 投資をした教育資金の使い方

5つのSTEPを順番に解説するね(^^)/
投資を始める時期
投資を始める時期ですが、できるだけ早いに越したことはありません。
資産運用は、時間を味方につけることで複利が効きます。
また、ジュニアNISAは2023年12月末で廃止になります。
非課税枠を使うためにも決断したら「行動」しましょう。
迷っている場合は、まず証券口座を開設しましょう。
つみたてNISA口座は開設に少し時間がかかりますので、開設の手続きをして待ち時間の間に次のことを考えましょう。
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目標金額の設定
次に、目標の金額を決めましょう。
準備する教育資金の目標金額が分からなくても投資の場合は大丈夫です。
毎月積立のできる目標金額を家計の中からどの程度であれば可能か考えてみましょう。
毎月5000円でも15年間積立ができると、約130万円になります(年間利回り5%で計算)
つみたてNISA口座は年間投資金額の上限が40万円なので、上限金額を投資できた場合、毎月3万3333円となります。
これを15年間投資すると約880万円になります(年間利回り5%で計算)
固定費の見直しなどで支出の倹約できる部分があります。

支出を見直して投資に回せるお金がないか確認してみよう(^^)/
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使用する証券口座
STEP3は使用する証券口座の準備です。
証券口座を使う順番としては、
- ジュニアNISA口座
- つみたてNISA口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
がよいでしょう。
ジュニアNISA口座は2023年12月末で廃止されますが、子ども用に非課税で使える口座を準備できます。
ジュニアNISA口座の非課税枠を使い切ることができれば、次はつみたてNISA口座の非課税枠を使います。
つみたてNISA口座の非課税枠も使い切った上で、まだ種銭があれば特定口座を使って資産運用すると良いでしょう。

使える非課税枠があれば、優先的に使えるようにしたいですね(^^)/
投資手法と選択するインデックスファンド
STEPの4つ目は、投資手法と選択するインデックスファンドです。
投資の手法は積立投資で行います。
一括投資でもよいですが、コツコツ積み立てていくドルコスト平均法の方が家計にも負担をかけずに投資ができます。
「つみたてNISAでインデックスファンド」
これは、教育資金を準備するにしても資産を増やす方法としても最適な手法と言えます。
選択するインデックスファンドは、「ほったらかし投資術」に取り上げられている「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」です。
この「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」は地球を丸ごと投資先に選んでいる状態で分散が効いています。
そして、ドルコスト平均法で時間を分散させて投資できれば、よりリスクを軽減させることができると考えています。

投資手法と投資先で分散できるリスクはしっかり分散させようね(^^)/
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投資をした教育資金の使い方
最後のSTEPは、投資をした教育資金の使い方です。
投資をしたインデックスファンドは、証券口座の投資の「買い注文」のところから簡単に「売り注文」を出すことでお金に替えることができます。
ただし、ジュニアNISA口座の場合は、2023年12月で制度廃止に伴い、2024年以降はロールオーバーという手続きをすることで非課税で運用を続けることができます。
ロールオーバーの後は、解約という形で売却しお金に替えることになります。
子どもの教育資金の準備をしても、進路によっては使わない可能性もありますが資産として持つことができます。
- ジュニアNISA口座
- 2024年以降ロールオーバーで運用継続
- 子どもが19歳になったら一般NISA口座へ自動で移管
- 進学しなければ子どもへのプレゼント口座とすることも可能
- つみたてNISA口座・特定口座
- 資産運用を継続することで老後の資金やセミリタイア用の資金に使うことができる
- 特定口座は売却しない限り税金はかからない

教育資金として使ってもよし、教育資金として使わず資産運用として継続してもよし、ジュニアNISA口座は子どもにプレゼントしてもよしと投資の場合はフレックスに対応ができるね(^^)/
4.まとめ:教育資金も投資でリスクを分散して準備していこう
今回の記事では以下のことについて解説しました。
今回の記事で解説したこと
- 投資で教育資金を準備する時に知っておくべき事実
- 投資で教育資金を準備する時に使う証券口座
- 具体的な投資の方法
教育資金を準備する主な方法には次の3つがあります。
教育資金を準備する主な3つの方法
- 預貯金
- 学資保険
- 投資
3つの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
主な特徴を比較すると次のようになります。
預貯金 | 学資保険 | 投資 | |
お金の増える可能性 | 利息0.01~0.2%でほとんど増えない | 払戻率105~110%程度 | 運用期間によって変動あり。平均利回りは年間5%程度 |
リスク | 普通預金は元本保証 定期預金は途中解約時は元本割れのリスクあり インフレに弱い | 途中解約時は元本割れのリスクあり インフレに弱い | 相場変動リスク 元本割れのリスク インフレに強い |
難易度 | 簡単 | 簡単 | 証券口座開設、投資銘柄の選択などハードルがある |
その他 | 自分で貯めれないと貯まらない 定期預金以外はいつでも引き出し可能 | 強制的に貯めることができる 基本、満期時まで引き出せない | 使う口座により非課税で運用できる 銘柄によるがいつでも売却可能 |
預貯金や学資保険でもそれぞれリスクがあります。
同じリスクを取るのであればお金の増える投資で教育資金を準備することをおススメします。
投資で教育資金を準備するためには、次の5つのSTEPで行います。
5つのSTEP
- 投資を始める時期
- 目標金額の設定
- 使用する証券口座
- 投資手法と選択するインデックスファンド
- 投資をした教育資金の使い方
ジュニアNISA口座は2023年12月末までしか投資のできない期限付きの非課税口座です。
1年間で80万円が非課税枠ですが、80万円をインデックス投資で15年間資産運用できると約160万円になります(運用利回り5%、信託報酬は未計算)
何度もお伝えしますが、投資にはもちろんリスクがあります。
「No pain,no gain(痛みなくして得るものなし、または、苦労なくして利益なし)」という言葉がありますが、自分の生活に支障が出ない範囲でリスクを取って資産運用することが大切です。
しかし、
- ドルコスト平均法で時間を分散
- 全世界株式のインデックスファンドへ投資で投資先を分散
これらをすることでリスクを軽減することができます。
上手にリスクと付き合って、投資で子どもの教育資金を準備しましょう。
「あと一歩だけ 前に進もう。」
最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m