
楽天証券のポイント還元率が変更されたの知ってるかい?
クレカ積立のポイントのこと?1%還元されるから利用してたのに。どんなに変更されたの?

楽天証券でクレカ積立をする場合のポイント還元率が変更されました。
- 投資信託保有残高に伴う毎月のポイント還元廃止
- 月末の保有残高が一定金額を超えた場合のみ1回だけポイント付与
- 投資信託積立時のクレジットカード決済のポイント還元率の変更
- インデックス投資の場合はほとんど0.2%
- SPUの条件変更(2022年4月から)
- インデックス投資の場合はほとんどがSPU+0.5倍
これらの変更は今の楽天の経営状態を考えると致し方ない対応かもしれません。
もう楽天証券はオワコンなの?やっぱりSBI証券へ乗り換えかな?


ぼくはそうは思ってないよ。楽天証券の改悪に対して3つの選択を考えたよ。
楽天証券の改悪に対する3つの選択
- 選択①楽天証券を今まで通り使う
- 選択②楽天証券をフル活用する
- 選択③楽天証券からほかの証券会社へ移管する
楽天証券を利用している人にとってはどうすればよいのか迷いますね。
私も楽天証券を愛用しており、どうしたらよいか相当迷いました(^^;)
そこで、今回の記事では「楽天証券の改悪に対する3つの選択」ができるように次の4つについて解説します。
今回の記事から分かること
- 楽天証券の3つの改悪
- 改悪による損するポイントを試算
- 楽天証券から他の証券会社へ移管する時のコツ
- 楽天証券の改悪に伴う3つの選択
この記事の内容は、
- これから楽天証券で投資をしようとしている人
- 楽天経済圏で生活している人
- 楽天証券からほかの証券会社に替えようか迷っている人
にとっては、とても参考になるでしょう。

ぜひ、最後まで読んでくださいね(^^)/
1.楽天証券の3つの改悪
改悪①:投資信託資産形成ポイント
楽天証券には、「投資信託資産形成ポイント」というサービスがあります。
これは、「毎月の月末時点で投資信託を50万円以上資産を持っていると残高に応じて楽天ポイントがもらえる」というものでした。
このサービスが2022年4月から改悪されました。
投資信託資産形成ポイントの改悪
- 改悪前:月末時点の残高に応じて毎回楽天ポイントがもらえる
- 改悪後:月末時点の残高に応じて一定額を超えたときに1度だけもらえる
「残高に応じて」もらえていたポイントが「毎回」から「1度だけ」になっており、残高が多い人ほど影響は大きいですね(^^;)
改悪②投資信託積立時のクレカ決済によるポイント還元率
楽天証券で投資信託を積立する場合、楽天カードでクレジットカード決済によるポイント還元があります。
積立金額の1%がポイント還元されていました(上限5万円でもらえるポイントは500ポイント)
このサービスが2022年9月から改悪されています。
クレカ決済によるポイント還元率の改悪
- 2022年8月末まで:クレジットカード積立で1%還元(上限毎月5万円)
- 2022年9月から:ファンドの代行手数料によって還元率が変動
- ファンドの代行手数料が0.4%以上の場合、積立額の1%をポイント還元(上限毎月5万円)
- ファンドの代行手数料が0.4%未満の場合、積立額の0.2%をポイント還元(上限毎月5万円)
ファンド代行手数料とは信託報酬の中に含まれる手数料です。
S&P500や楽天VTIなど信託報酬の安いインデックス投資はもともとの信託報酬が0.4%未満であり、ポイントは0.2%還元になります(^^;)
改悪③SPUの条件変更
楽天経済圏を活用している人にとっては重要なSPUも改悪されます。
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楽天経済圏を活用して【生活費にゆとり】をもたせる方法(^^)/
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今までは、「毎月500ポイント以上のポイント投資をするとSPU+1倍」でした。
このサービスが2022年4月から改悪されました。
SPUの条件の改悪
- 2022年3月末まで:毎月500ポイント以上のポイント投資をするとSPU+1倍
- 2022年4月から:楽天証券と楽天銀行のマネーブリッジを設定した上で、
- 投資信託をポイントを含めて3万円以上購入すれば、SPU+0.5倍
- 米国株式をポイントを含めて3万円以上購入すれば、SPU+0.5倍
ポイント投資を500ポイント以上していればSPU+1倍でしたが、条件が厳しくなりました(^^;)
2.改悪による損するポイントを試算
では、実際にどの程度もらえるポイントが変わるのか比較してみましょう。
投資に伴う利回りや楽天キャッシュによるポイント還元は一時的であり計算に含めていません。

20年後まで計算しましたが、表が小さくなり見にくくなったので10年後までにしました。
ちなみに、20年後のポイントの差は13万6600ポイントになります。
このポイントの差をどうするかが1番の問題ですね。
- ポイントはおまけのようなものだから改悪されても仕方ないと割り切る
- ポイントも「チリも積もれば」でポイントの還元率の良いサービスを探して移動
自分の時間と手間を天秤にかけてしっかり判断しないといけないですね。
3.楽天証券から他の証券会社へ移管するコツ
保有している投資信託を使っている証券会社から別の証券会社へ移すことを移管いいます。
ただし、移管できる投資信託は移管先の証券会社が取り扱っている必要があります。
例えば、楽天証券からSBI証券へ移管する場合、楽天VTIやeMAXISシリーズは両社で取り扱っているため移管可能です。
しかし、SBI証券から楽天証券へ移管する場合、SBI・Vシリーズは楽天証券で取り扱いがないため移管することができません。
1)証券会社を移管する方法
証券会社を移管する方法は以下のようになります。
私は楽天証券を使っているのでSBI証券に移管する場合を例とします。
移管元の楽天証券での手続き
- 移管先の証券会社へ移管可能か確認
- 投信口座振替依頼書を印刷し郵送
- 楽天証券に書類到着後、2週間程度で手続き完了
移管先のSBI証券での手続き(移管手数料のキャッシュバック目的)
- SBI証券に移管されたことを確認
- 投資信託入庫申込書と移管時にかかった手数料の領収書(PC画面のハードコピーも可)を郵送
- 書類に不備がなければ書類受付完了期間に応じたキャッシュバック月の月末に証券口座に入金
こんな手順になります。
ここで、注意しないといけないことがあります。
それは、NISA口座やつみたてNISA口座の移管と特定口座の移管は大きく異なる点です。
NISA口座・つみたてNISA口座を移管する場合、
- 勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書の作成と郵送
- 一度でも年内にNISA口座で買い付けをすると翌年まで証券会社を変更できない
- 年内にNISA口座を買い付けした場合、その年の10月以降でないと手続きできない
というような手続きが必要になります。
私は時間と手間を考えて移管しないと決めました(^^)/
2)移管するメリットとデメリット
どうしてもポイント還元の変更が受け入れられなくて移管するかたもいるでしょう。
ポイントの還元率比較でも結構な差になりますから、移管するのも一つの手段です。
では、移管に伴うメリットとデメリットを解説します。
ここでは、つみたてNISAの投資信託(インデックス投資)で考えます。
メリット
- 積立投資のポイント還元率の良い証券会社を使うことができる
- SBI証券の投信マイレージなど
- SBI証券で三井住友カードを使ったクレカ積立投資で0.5~2%のポイント還元
- 複数の証券会社を持っている場合、まとめることができる
- 手数料が高い場合、安い証券会社へ変更できる
今は楽天証券のポイント還元率変更が大きく取り上げられていますが、
今後他の証券会社も変更する可能性はありますよね(^^;)
デメリット
- 移管した証券会社の投資のシステムを覚えないといけない
- 移管先によっては取り扱いのない投資信託がある
- つみたてNISA口座の場合は移管するタイミングがある
- 移管するタイミングによっては年間40万円の上限を使い切れないかもしれない
つみたてNISA口座の移管はタイミングによっては、40万円の上限を使い切れない可能性があります。
移管する場合、
- 年明けに買い付けをせずに移管手続きを行う
- 上限の40万円を使い切るためにはボーナス投資などを活用する
非課税枠の40万円を使い切れるように調整して移管しましょう(^^)/
4.楽天証券の改悪に対する3つの選択

次は楽天証券の改悪に対する3つの選択を説明するね。
楽天証券の改悪に対する3つの選択
- 選択①楽天証券を今まで通り使う
- 選択②楽天証券をフル活用する
- 選択③楽天証券からほかの証券会社へ移管する
選択①楽天証券を今まで通り使う
選択の1つ目はシンプルな「楽天証券を今まで通り使う」です。
- 今までと変わりなくつみたてNISAでインデクス投資(楽天VTI)に投資をする
- 必要最低限のものを楽天市場のお買い物マラソンで買う
- 使えるポイントを使っていく
先にもお伝えしたように私は移管はしません。
今まで通りお買い物マラソンなど楽天サービスを活用すると楽天証券を使うメリットは大きいと考えています。
選択②楽天証券をフル活用する
選択の2つ目は「楽天証券をフル活用する」です。
楽天証券の改悪は、
- 投資信託資産形成ポイント
- 投資信託積立時のクレカ決済によるポイント還元率
- SPUの条件変更
ですが、②と③については対応できる部分があります。
投資信託積立時のクレカ決済によるポイント還元率は楽天キャッシュで対応(2022年12月まで)
代行手数料が0.4%以上のファンドに毎月5万円以上積立をする
米国株式を毎月3万円以上購入
時間的にも資金的にもゆとりがある人にはおススメできますが、
- 手間がかかる
- 余分な手数料が発生
- ポイントを得るためだけの投資
ポイントを得る行動はよいと思いますが、ポイントを貯めるための行動は「本末転倒」ですね。
選択③楽天証券からほかの証券会社へ移管する
どうしても楽天証券の改悪が受け入れられない人は「SBI証券」への移管をおススメします。
移管することで使えるサービスやポイントサービスがよりお得になる場合があります。
移管のメリットとデメリットを考えて選択してください(^^)/
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5.まとめ:改悪された内容をきちんと確認し自分の生活に合わせた選択をしよう
今回の記事では、楽天証券の改悪など以下の4つについて解説しました。
今回の記事で解説したこと
- 楽天証券の3つの改悪
- 改悪による損するポイントを試算
- 楽天証券から他の証券会社へ移管する時のコツ
- 楽天証券の改悪に伴う3つの選択
ポイント還元率の変更は残念なことですが、今までが大盤振る舞い過ぎたのだと思います。
今後、他の証券会社も改悪があるかもしれませんし、楽天が改善させるかもしれません。
楽天には今後のサービス向上を期待したいと思います。
また、移管手続きはNISA口座の場合、移管するタイミングを考えないといけません。
移管するメリット・デメリットをしっかり考え、自分がその手間を有益と判断するかどうか見極めて行動したいものですね。
私は考えた結果、移管しません(^^)/
今後も、いろいろなサービスの改正などもあると思いますが、周りの情報に振り回されず、自分にとって何が最適かを考え一緒に行動していきましょう(^^)/
「あと一歩だけ、前に進もう。」
最後までお読みいただきありがとうございましたーm(_ _)m