
保険を見直すことで固定費は大きく倹約できるんだよ(^^)/
保険は何かあった時に困るから入っているんだよ。そんなに倹約できるとは思えないよ^^;

社会人になってから生命保険や医療保険などいろいろな保険に入っていませんか?
保険の仕組みは、「万が一起きた時には取り返しのつかない損失となる事態の備えとしてみんなでお金を出し合う」というものです。
ところがよくよく見直してみると、
- 入院給付金のある医療保険
- ガン保険
- 仕事を休んだ時の収入保障
というように「取り返しのつかない損失」には当てはまらないものが多くないですか?
じゃあ、保険に入る必要があるのはどんな保険なの?

私たちは「健康保険」という素晴らしい保険にすでに入っています。
これに加えて入る必要があると考えられる保険は、
- 自動車保険(対人・対物無制限、弁護士特約)
- 万が一、交通事故を起こしてしまった時に補償をしてもらう保険
- 火災保険
- 万が一、事故や災害で建物や家財が損害を受けた時に補償をしてくれる保険
- 掛け捨ての生命保険(子育て世帯のみ)
- 万が一の時に備えて、子どもに生活費や教育費を残しておくため
この3つだと考えられます。
うわあ・・・他にもいっぱい保険に入っているよ^^;


大丈夫。僕もいっぱい保険に入っていたけど見直しができたんだ。一緒に保険を見直すポイントを見ていこう(^^)/
今回の記事では、保険を見直すポイントについてを以下の5つに分けて解説します。
今回の記事で分かること
- 保険に入る理由
- 保険を見直す2つの理由
- 本当に必要な保険はたったの3つ
- 実際にかかる医療費と保険の関係
- 見直しができる6つの保険とその理由

保険の見直しは固定費の削減につながるので、ぜひ最後まで読んでくださいね(^^)/
1.保険に入る理由
Googleで保険の定義を調べると、
偶発的に発生する事故(保険事故)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付するための制度。
Googleで検索
とされています。
保険というとついつい、生命保険とか医療保険とか任意で入る保険と考えてしまいがちですが、みんなが入っている健康保険も立派な保険です。
加入者が保険金を出し合っているので、病院など受診した時の自己負担額が1~3割負担ですんでいるんですね。
民間の保険は、この健康保険に加えて「万が一起きた時には取り返しのつかない損失となる事態の備え」として入る必要があるものをさします。
2.保険を見直す2つの理由
保険を見直す理由は2つあります。
保険を見直す2つの理由
- 無駄な支出で固定費削減の効果が大きく倹約につながる
- 倹約できたお金を使って生活防衛ができる
1)無駄な支出で固定費削減の効果が大きく倹約につながる
1つ目の理由は「無駄な支出で固定費削減の効果が大きく倹約につながる」からです。
日本の社会保険制度は非常に充実しています。
しかし、生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると世帯年間払込保険料は平均37.1万円となっています。
これは社会保険制度が充実しているにもかかわらず、制度が非常に複雑で分かりにくいことが原因です。
また、分かりにくい上に病気にならない限り実際に関わることもなく、
- 病気になるかもしれない
- ガンで入院したらお金がかかって大変
- 手術費用とかたくさんのお金がかかる
など経験しないことに対する不安が大きく、病気になるかどうかわからないけど、なると困るからよく分からない保険に入る・・・
保険に入れば不安が軽減するのかもしれませんが、ガン保険に入っていてもガンは治りません。
親族がガンになったことがある家系のかたは掛け捨てのガン保険などに入る価値はアリだと思いますが、不安だけで高い保険料を払う必要はないと思います。
そして、ありがちなことがたくさんの保険に入っているが内容を把握しておらず重複して保険に入っていることです。
また、子育て世帯では小学生から大学生まで学校で自転車保険など保険加入を勧められます。
この学校で勧められる保険は、実はものすごく安い掛け金で自転車保険だけでなく、学校でのケガや病気での入院、万がいち亡くなってしまった時の補償など補償内容が充実しています。
この学校から勧められる保険に入っていれば、追加で子どもに任意保険を掛ける必要はありません。
私も保険の見直しをするまでは、内容が重複していることに気が付かず無駄な保険料を払っていました。
加入している保険を全部並べてみると、
- 内容が重複
- 何で入ったのか分からない
など出てきたりしませんか?

大丈夫。今からちょっと手間をかけて保険の内容を把握して見直しをしてみましょう(^^)/
2)倹約できたお金を使って生活防衛ができる
2つ目の理由は「倹約できたお金を使って生活防衛ができる」です。
病気になったりケガをしたりすると病院に行って治療をしてもらうとお金が必要です。
- 風邪を引いたから病院へ行った
- 虫歯になったから歯医者で治療を受けた
これらの病院にかかった治療費で生活が困窮する人はいないですね。
- 病気になるかもしれない
- 病気になったら医療費がたくさんかかる
という不安から保険に入っている人が多いですが、ほとんどが健康保険と貯金でカバーできます。
私も20年以上医療保険に加入していましたが、使った記憶がありません(^^;)
毎月最低1万円程度支払っていましたが、1万円×12か月×20年で少なくとも240万円の保険料を払っていたことになります。
もし、保険に入らず病気のためにと貯金できていたら240万円が手元にあります。
健康保険には高額療養制度があるため、仮に病気で数か月入院したとしても毎月の支払いは10万円前後に収まりますから、24か月分の費用が賄えます。
確定申告すれば医療控除も受けられますから翌年の税金負担が減ります。
なるかもしれない病気のために高い保険料を支払うより、「病気になった時のために貯金する」ことで生活を守ることができます。
20年前の私にこう伝えたいです。
「なるかもしれない病気のために保険に入るのではなく、病気になった時のために貯金しろ」
あなたは同じような経験をしないように考えてみてください(^^)/
3.本当に必要な保険はたったの3つ
健康保険以外で本当に必要な民間の保険は次の3つです。
本当に必要な3つの保険
- 自動車保険(対人・対物無制限、弁護士特約)
- 火災保険
- 掛け捨ての生命保険(子育て世帯のみで可)
1)自動車保険(対人・対物無制限、弁護士特約)
必要な保険の1つ目は「自動車保険(対人・対物無制限、弁護士特約)」です。
自動車保険には、「自賠責保険」と「任意保険」があります。
- 自賠責保険
- 必須加入で保険会社による補償内容の差もほとんどなく車検や新車購入時に加入
- 任意保険
- 加入も自由で保険会社により補償内容も保険料も違います。
交通事故は大きな事故から小さな事故まで車を運転する以上、確率は小さいけれど起こす可能性はあります。
特に人身事故などを起こしてしまった場合、相手に対する補償額はとてつもない金額になります。
車を運転する限り対人・対物が無制限で弁護士特約のある安い保険に必ず加入しましょう。
ちなみに、車両保険は不要です。
2)火災保険
必要な保険2つ目は「火災保険」です。
火災という名前ですが、内容は火災だけでなく風水害なども保証してくれます。
事故や災害などで建物に被害が出た場合、経済的なダメージを軽減するために火災保険に加入しておきましょう。
持ち家か賃貸かによって加入する保障内容は違います。
- 持ち家
- 建物にまで保証が必要
- 賃貸
- 家具中心の保証が必要
- 上階に住む場合は、水害の保証は不要
- 破損などの保証は住む家族によって異なる(子どもがいる場合などは破損、汚染などが必要かもしれない)
貯金で賄えるものは割り切って貯金で対応、貯金などで賄えない大きな損害に対して保険を掛けると保険料も安くて済むと思います。
3)掛け捨ての生命保険(子育て世帯のみで可)
必要な保険3つ目は「掛け捨ての生命保険(子育て世代のみで可)」です。
小さい子どもがいる場合、養育費や教育費、生活費を残しておく必要があります。
万がいちに備えて掛け捨ての生命保険に入っておくことは必要かもしれません。
保険金額については、遺族年金や母子家庭に対する社会保障など使える社会保障制度もあるので過剰な保険金は不要と思います。
必要な場合は貯金と、子どもの年齢などを考えて保険を選んでみてください(^^)/
4.実際にかかる医療費と保険の関係
では、実際にかかる医療費と保険の関係を見てみましょう。
モデルケース
- 25歳会社員(独身)
- 20歳から毎月1万5000円の医療保険に加入
- Googleより20台の保険料の平均金額は年間21.5万円より設定
- 入院した1日につき5000円、手術すると10万円給付
- 25歳で足を骨折して手術を受け、1か月入院
この場合、高額療養制度の適応により、ひと月当たりの医療に関する負担金は
- 4万4000円~9万3000円程度(年収約370万~1160万円)
程度で収まると考えられます。
それに加えて、
- 食事代:1食あたり460円程度
- 手術日以外食事をしたとして460円×3食×29日=4万20円
- 病衣代:病院によって異なるが1着100円で計算
- 毎日着替えたとして100円×30日=3000円
- 個室に入った場合は差額ベッド代(今回は個室は利用していない)
以上、4万3020円が自己負担金として必要です。
合計すると、約8万7000円~13万6000円程度です。
保険料と保険金の内訳
- 20歳から25歳まで5年間で支払った保険料:1万5千円×12か月×5年=90万円
- 入院に伴い帰ってきた保険金:25万円
- 内訳5000円×30日=15万円、手術に伴う10万円
最終的な収支は、
- 支出
- 支払った保険料:90万円
- 支払った医療費:約8万7000円~13万6000円程度
- 収入
- 帰ってきた保険金:25万円
となり、90万円+(8万7000円~13万6000円)-25万円=78万6000円~73万7000円の赤字です。
そして、保険金を受け取るため年末調整時の保険控除は受けることができません。
また、受け取った保険金があると確定申告で医療控除を受けられない可能性があります。
会社を休んでいる間はすべて有給ではなく欠勤になると思います。欠勤の場合は「傷病手当金」を貰うことができます。
これは標準月額報酬の6割程度もらえますので、標準月額報酬が20万円でも、20万円×6割=12万円となり、入院費は賄うことができます。

難しく考えずに健康保険で保証してくれる内容を知っていると、無駄な保険に入らなくてすむんだよ(^^)/
5.見直しができる6つの保険とその理由
次に、見直しができると考えられる6つの保険を紹介します。
見直しができる6つの保険
- 医療保険
- 学資保険
- 民間の介護保険
- ペット保険
- 地震保険
- その他、自分が理解できていない保険
1)医療保険
医療保険は、前述したとおりですね。
コストパフォーマンス的には、公的な医療保険(健康保険)と貯金が最も効率がよいです。
なるかどうかわからない病気のために高い保険料を払うのではなく、病気になった時のために貯金しましょう(^^)/
2)学資保険
学資保険は、保険と貯蓄がセットになっていて一見するといい保険のように見えますが、貯蓄の効率がものすごく悪いんです。
保険と貯蓄という2つをセットにして考えるのではなく、貯蓄は貯蓄、保険は保険と分けて考えると良いと思います。
大学の授業料などはインフレが続いており、今から18年先の大学にかかる費用を予想することは困難です。
学資保険はインフレに対して弱いので、貯金と来年で廃止になりますがジュニアNISAの活用をおススメしています。
-
-
まだ間に合う!廃止されるジュニアNISAを活用する3つのポイント
続きを見る
3)民間の介護保険
民間の介護保険とは、国のしている介護保険とは別の介護保険のことを指します。
これも医療保険と同じ考え方でよいと思います。
国の介護保険と貯蓄で対応するとコストパフォーマンスがよいですね。
民間の介護保険にお金を払うのであれば、介護が必要にならないように自分自身にその保険料を投資しして健康寿命を延ばしませんか?
4)ペット保険
ペットはいわゆる娯楽の一環です。
家族の一員と考えて保険を掛けたい気持ちもあるかもしれませんが、自分の収入の範囲内で賄えないのであればペットを飼うことから考えなければいけません。
保険料をペット代にすれば十分対応できると思います。
5)地震保険
地震保険ってあなたも入ってますよね。
私も入っています。今回火災保険の見直しがあるのでそこで解約する予定です。
この地震保険って、「地震や津波で壊れた家を直してくれる」と解釈しがちですがちょっと違います。
また、全壊の認定を受けないと100%の保険金は下りないため地震で傾いた家を地震保険で改修できるかというと保険金は足りないと思います。
また、保険金も「時価総額」に対してなので、最近家を建ててたくさんローンが残っている人以外は基本的に不要と考えています。
6)その他、自分が理解できていない保険
その他ですが、入っているけど何のために入っているのかなど保険の内容が理解できていない保険は基本的に不要でしょう。
実際にその保険が適応になっていても、何の保険か理解できていなければ保険金の請求はできません。
そうなんです。保険料は自動で口座引き落としやクレカ決済で取られますが、保険金の請求は、
- 自分で申告
- 診断書を病院で書いてもらう(診断書の文書料が必要)
- 書類を保険会社に送付
という手間がかかります。
ケガや病気の内容によっては自分が思っている金額がもらえない可能性もあります。
そもそも、なぜ入っているか分からない保険であれば入っていることも忘れている可能性もありますから、バッサリ解約するのもアリでしょう(^^)/
6.まとめ:不要な保険を見直して固定費を倹約しよう
今回は保険を見直すポイントを5つに分けて解説しました。
保険を見直す5つポイント
- 保険に入る理由
- 保険を見直す2つの理由
- 本当に必要な保険はたったの3つ
- 実際にかかる医療費と保険の関係
- 見直しができる6つの保険とその理由
保険料は固定費の中でも大きなウェイトを占めていますので、一度見直しをすると大きな固定費の倹約につながります。
日本には健康保険をはじめ素晴らしい社会保障制度があり、私たちはその保険料を納めています。
任意の医療保険など生活を守るために必要な保険がたくさんあります。
しかし、保険料ばかり支払って生活が苦しくなるのであれば意味がありません。
保険も投資の一つですから、
- 本当に必要な保険なのか
- 保険の内容が理解できているか
- 重複する保険はないか
などをしっかり考えて保険の見直しができるといいですね(^^)/
「あと一歩だけ 前に進もう。」
最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m