
証券口座には3種類あるんだけど、上手に使い分けができているかい?
つみたてNISAの口座だけ使っているけど、3種類も使い分ける必要があるの?

証券口座を開設すると、3種類の口座が使えます。
- 一般口座
- 特定口座(源泉徴収あり、源泉徴収なし)
- NISA口座(一般NISA、つみたてNISA)
一番お得な口座はつみたてNISAなどで使う「NISA口座」です。
では、残りの一般口座と特定口座(源泉徴収あり、源泉徴収なし)はどんな時に使うのか?
NISA口座以外使い方が分からないといった人もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、以下のことについて解説します。
今回の記事で分かること
- 3つの証券口座の特徴と使い分け
- 投資初心者におススメの証券口座の使い方
証券口座は一生懸命に働いて稼いだお金を運用するところであり、お金持ちになるための必須アイテムです。
証券口座にも種類があり、その使い分けができるかどうかが資産運用を成功させる重要なポイントになります。

証券口座のことをきちんと学んで資産を育てていきましょう。
ぜひ最後まで読んでくださいね(^^)/
1.3種類の証券口座の特徴と使い分け
証券会社で証券口座を開設すると、3種類の口座が開設されます。
- 一般口座
- 特定口座
- 源泉徴収あり
- 源泉徴収なし
- NISA口座
- 一般NISA口座
- つみたてNISA口座
証券会社ごとに一般口座や特定口座は開設することができます。
しかし、NISA口座は複数の証券口座を開設しても「一般」もしくは「つみたてNISA」のどちらかを1人1口座しか持つことができません。
それぞれの口座の特徴をまとめると次のようになります。
一般口座 | 特定口座 ・源泉徴収あり ・源泉徴収なし | 一般 NISA口座 | つみたて NISA口座 | |
年間の投資上限金額 | 上限なし | 上限なし | 120万円 | 40万円 |
運用できる商品 | 制限なし | 未公開株は取り扱いがない | 株・投資信託・ETF・REITなど | 長期・積立・分散投資向けの一部の分散投資とETF |
運用できる期間 | 制限なし | 制限なし | 5年(最長10年) | 20年 |
資産の途中売却 | いつでも可 | いつでも可 | いつでも可 | いつでも可 |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
運用利益にかかる税金 | 課税(約20%) | 課税(約20%) | 非課税 | 非課税 |
確定申告 | 必要 | 源泉徴収なしの場合は必要 | 不要 | 不要 |
その他 | ・損益計算ができる ・自分で事務手続きをしないといけない | ・損益計算ができる | ・売却した分の非課税枠は再投資不可 | ・売却した分の非課税枠は再投資不可 |
この3種類の証券口座を上手に使い分けができるどうかが資産運用を成功させるカギとなるでしょう。

証券口座の使い分けを順番に解説するね(^^)/
1)一般口座を使う場合
一般口座を使う場合のメリットとデメリットは次のようになっています。
一般口座
- メリット
- 譲渡所得が年間20万円未満の場合、確定申告及び譲渡所得税の納税義務なし(住民税の申告及び納税は必要)
- 未公開株の取引が可能
- デメリット
- 確定申告が原則必要
未公開株に投資をしたい人はこの一般口座を選択するしかありません。
また、確定申告などを全て自分で行う必要があります。
そのため投資初心者の人が一般口座を選択することは少ないでしょう。
未公開株など分からない商品に投資したり、自ら確定申告の手間を負うよりも他に時間の使い方があります。

知識として知っておくことは大切だけど、使う人は限られる口座だね(^^)/
2)特定口座を使う場合
特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があり、メリットとデメリットは次のようになっています。
特定口座(源泉徴収あり)
- メリット
- 確定申告が原則不要
- 年間取引報告書が発行される
- デメリット
- 源泉徴収により不要な税金を納める可能性がある
特定口座(源泉徴収なし)
- メリット
- 年間取引報告書が発行される
- 譲渡所得が年間20万円未満の場合、確定申告及び譲渡所得税の納税義務なし(住民税の申告及び納税は必要)
- デメリット
- 確定申告が必要(年間取引報告書が発行されているため一般口座よりは比較的簡単)
- 確定申告により譲渡所得として総所得金額に含まれるため、配偶者控除や扶養控除等の所得制限のある優遇措置などを受ける時に不利になる可能性がある。
- 確定申告により譲渡所得として総所得金額に含まれるため、国民健康保険などの保険料が上がる
特定口座(源泉徴収あり)はNISA口座の次に使う口座として最適でしょう。
- 確定申告が不要
- 投資額に上限がない
- いろいろな投資商品に投資できる
非課税ではありませんが、非課税枠以上に投資に使える種銭があれば特定口座(源泉徴収あり)を使って資産運用ができます。
特定口座(源泉徴収あり)の場合、不要な税金を支払う可能性がありますが、資産を売却しない限り課税されることはありません。
売却時の収入や売却する資産の金額で税金対策を考えましょう。

特定口座(源泉徴収あり)は一般口座よりも使いやすい口座だね。この特定口座の使い方が資産運用のカギになるんだよ(^^)/
3)NISA口座を使う場合
NISA口座には「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、メリットとデメリットは次のようになっています。
一般NISA口座
- メリット
- 1年間で投資できる金額が120万円
- 投資できる商品がつみたてNISAよりも多い
- 5年間非課税で運用できる(最大10年まで延長可)
- デメリット
- 損益通算できない
- 非課税期間が短い
- 投資金額の年間上限が足りない人もいる
- 売却した後に再度非課税枠に投資ができない
つみたてNISA口座
- メリット
- 運用期間が20年間で長期積立ができる
- 投資できる商品は金融庁が認可したもののみ
- デメリット
- 非課税枠が年間40万円と一般NISAよりも少ない
- 損益通算できない
- 一般NISAより投資できる商品が限られている
- 売却した後に再度非課税枠に投資できない
- 積立投資しかできない
投資初心者にとってつみたてNISA口座は最初に選択する資産運用の口座です。
資産運用をする上で最強の相棒になるでしょう。
一般NISA口座は非課税枠が120万円と大きいですが、非課税運用期間が短いため積立投資には適していません。
つみたてNISAで時間を味方につけてインデックス投資で資産運用をするのであれば、元本割れのリスクを軽減でき投資初心者にとっては最適解と言えます。

何度も伝えているけれど「つみたてNISAでインデックス投資」は最強の投資戦術だね(^^)/
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最強の相棒!NISA制度を分かりやすく解説してみた
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2.投資初心者が使うべき証券口座とその使い方
投資初心者が使うべき証券口座は、
- つみたてNISA口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
この2つです。
この2つの口座を上手に活用できるかどうかが資産運用を成功させるカギになります。

順番に解説するね(^^)/
1)つみたてNISA口座
NISA口座は1人で1口座しか持つことができない貴重な口座です。
証券口座開設時に「一般NISA」か「つみたてNISA」の選択がありますが、よほどの理由がない限り「つみたてNISA」を選択しましょう。
つみたてNISA口座と一般NISA口座の併用はできず、その切り替えも1年に1回しかできません。
つみたてNISA口座の年間投資上限金額は40万円です。
たった40万円と思ってしまうかもしれませんが、時間を味方につけて運用することで大きな資産になります。
毎月3万3千円を20年間積み立てると約1200万円になります(想定利回り4%、信託報酬は未計算)
夫婦で積み立てができると、約2400万円になります。
この積立のシミュレーションから約1200万円のうち運用収益が約420万円になっています。
通常は運用収益の420万円に約20%の税金が発生(約84万円)しますが、この420万円が非課税(84万円節税)になります(^^)/
以上のことから、まずはつみたてNISAの非課税枠を使い切ることを最優先に投資するとよいでしょう。
- 投資する商品は、インデックス投資でリスク分散
- 全世界株式:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
- 全米株式:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)またはSBI・V・全米株式インデックスファンド(通称:SBI・V・全米株式)
つみたてNISAのインデックス投資先として「全世界株式」「全米株式」はほったらかしで運用できる最適な投資先と考えています。
証券会社もSBI証券もしくは楽天証券を選択していれば間違いありません。
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楽天証券とSBI証券~あなたに最適な【証券会社】を選ぶコツ~
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ただし、投資にはリスクがあります。
「No pain,no gain(痛みなくして得るものなし、または、苦労なくして利益なし)」という言葉がありますが、自分の生活に支障が出ない範囲でリスクを取って資産運用することが大切です。
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最強の相棒!NISA制度を分かりやすく解説してみた
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2)特定口座(源泉徴収あり)
つみたてNISAの非課税枠を使い切った人が次に使うのが「特定口座(源泉徴収あり)」です。
今の超低金利の状況では預金でお金を増やすことはできません。
バビロン大富豪の教えの「黄金に愛される7つの道具」の1つである「貯えた金に働かせよ」を実践する必要があります。
- まずはつみたてNISAの非課税枠を使い切る
- 生活防衛資金以外のお金は特定口座で資産運用
クレジットカード積立の上限である5万円を、
- つみたてNISAで毎月3万3千円
- 特定口座で毎月1万7千円
というように資産運用した場合、20年間で資産は約1800万円(想定利回り4%、信託報酬は未計算)となります。
インデックス投資は入金ゲームとも呼ばれています。
良いインデックス投資先にコツコツと15年以上かけて積立投資を行うことで、元本割れのリスクなどリスクを軽減させることができます。
私の現在の資産運用の状況は、
- 楽天証券でつみたてNISA:楽天VTI
- SBI証券で特定口座(源泉徴収あり):SBI・V・VTI
というように資産運用しています。
つみたてNISAもそうですが、この特定口座もお金が必要になった時に売却することができます。
生活防衛資金は確保しつつ、
- 生活費を固定費の削減などで倹約
- 本業でしっかり稼ぐ
- 可能な範囲で副業もして稼ぐ
このように種銭を作り、インデックス投資で資産運用を行いお金に働いてもらいましょう(^^)/

お金はあくまで道具なので、投資をすることにだけお金を使うのではなく、自分に投資をしたりゆとりを持ちながらながら資産運用が継続できるといいね(^^)/
3.まとめ:つみたてNISA口座と特定口座を上手に使えるかどうかが資産運用を成功させるカギ
今回の記事では以下のことについて解説しました。
今回の記事で解説したこと
- 3つの証券口座の特徴と使い分け
- 投資初心者におススメの証券口座の使い方
証券口座には、
- 一般口座
- 特定口座
- 源泉徴収あり
- 源泉徴収なし
- NISA口座
- 一般NISA口座
- つみたてNISA口座
3種類ありその使い分けについて解説しました。
特に投資の初心者が優先的に使いたい証券口座は、
- つみたてNISA口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
この2つです。
資産運用の方法も難しくしたから成果が出るわけでもなく、管理に時間や手間がかからない方法を選択できます。
「つみたてNISAでインデックス投資」この投資手法が投資初心者にとっては最適解となるでしょう。
投資する商品もインデックス投資で分散が効いている、
- 全世界株式:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
- 全米株式:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)またはSBI・V・全米株式インデックスファンド(通称:SBI・V・全米株式)
を投資先に選択できれば、「ほったらかし」で資産運用ができます。
しかし、投資には元本割れや為替相場に伴うリスクがあります。
「No pain,no gain(痛みなくして得るものなし、または、苦労なくして利益なし)」という言葉がありますが、自分の生活に支障が出ない範囲でリスクを取って資産運用することが大切です。
証券口座はお金持ちになるための必須アイテムです。
バビロン大富豪の教えの「黄金に愛される7つの道具」の1つである「貯えた金に働かせよ」を実践するために、
- まずはつみたてNISAの非課税枠を使い切る
- 生活防衛資金以外のお金は特定口座で資産運用
というように、証券口座を上手に活用する必要があります。
一緒に行動して資産運用を成功させましょう。
「あと一歩だけ 前に進もう。」
最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m