
年末調整の時期ですね。年末調整は所得税の過不足を清算する手続きですが、家計を見直す絶好のチャンスですよ(^^)/
年末調整って生命保険料などの控除を申請して払い過ぎていた所得税を清算するだけじゃなくて家計も見直せるの?

サラリーマンにとっては年末調整の時期になりました。
年末調整用の生命保険料控除のハガキなどが届いているのではないでしょうか?
年末調整は毎月の給料から支払われていた税金に過不足がないか清算するための大切な手続きです。
年末調整の時には、今年中に支払った、または支払う見込みの
- 生命保険料
- 介護医療保険料
- 個人年金保険料
- 地震保険料
- 社会保険料
- 小規模企業共済等掛金
これらの金額を知ることができます。
家計簿をつけていない人でも、固定費の保険料を知ることができる絶好のチャンスです。
今回の記事では年末調整から家計を見直すポイントを解説します。
家計を見直す3つのポイント
- 年末調整でできることを知る
- 年末調整から支払っている保険料の金額を知る
- 保険料を見直し固定費を削減する
年末調整をするため保険料の計算をして金額に驚いたのではないですか?
毎月支払っている金額よりも年間の支払額を見るとインパクトが違いますよね。
家計簿をつけていなくても固定費で保険料を見直す絶好のチャンスです。
このチャンスを生かして家計の見直しをしましょう。

ぜひ最後まで読んでくださいね(^^)/
1.年末調整でできること
1)年末調整の仕組み
年末調整とは、源泉聴取された税額の年間合計額と、年税額を一致させる清算の手続きです。
国税庁ホームページより引用
年末調整はサラリーマンにとって払い過ぎた税金を取り戻す大切な手続きです。
サラリーマンは源泉徴収で見込みの税金を給料から天引きされています。
払い過ぎた税金はきちんと取り戻し、課税所得額を減らすために控除できる費用はきちんと申請しましょう。
2)年末調整で税金の過不足を清算する
年末調整では、
- 基礎控除申告書
- 配偶者控除等申告書
- 所得金額調整控除申告書
- 保険料控除申告書
- 住宅借入金等特別控除申告書
の手続きをすることで払い過ぎた税金を取り戻すことができます。
お金を取り戻す時は何かと書類など手続きが多いですが、自分の時間を使って稼いだお金を取り戻すことができます。

手間を惜しまず書類をきっちり作って税金を取り戻そうね(^^)/
2.年末調整から支払っている保険料の金額を知る
年末調整の時期になると各種保険料の年末調整に使用する保険料控除の書類が届きます。
今年1年間で支払う見込み、もしくは支払い済みの保険料が記載されていますが金額を見てびっくりしませんでしたか?
- 生命保険料
- 介護医療保険料
- 個人年金保険料
- 地震保険料
これらを合計すると、思っていた以上の金額になっていませんか?
1)年末調整で分かる保険料
固定費を削減する上で、家計簿をつけて支出の「固定費」と「変動費」を見える化することが大切だと解説しています。
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あなたはできる?家計管理の第一歩は【家計簿】をつけること
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しかし、家計簿をつけていなくても6大固定費のうちの一つ「各種保険料」を見直すことのできる絶好のチャンスが年末調整です。
年末調整では、申請するために今年1年間で支払う見込み、もしくは支払い済みの保険料を計算します。
年末調整のために計算している保険料ですが、
- 支払っている保険料の合計を知ることができる
- 保険の内容が重複していないか確認できる
保険料の金額や保険内容の重複を一緒に知ることができます。
でも、支払った保険料を申請すれば税金が安くなるからいいんじゃないの?


支払った保険料がすべて申請できるワケではないんだよ(^^;)
2)年末調整で申請する保険料控除の金額の意味を知る
年末調整では、保険料控除の上限金額が決まっています。
- 一般の生命保険料
- 新保険料:最高4万円
- 旧保険料:最高5万円
- 介護医療保険料:最高4万円
- 個人年金保険料
- 新保険料:最高4万円
- 旧保険料:最高5万円
- ①~③までの合計で最高12万円
- 地震保険:最高5万円
これだと、①~③までの12万円と⑤の5万円で最高17万円も税金が安くなるんだね(^^)/


そうあってほしいけど、そうじゃないんだよ(^^;)
この申請をする生命保険などで支払った金額は控除してもらうための金額で、控除金額=税金ではありません。
実際にどのような意味なのかモデルケースで見てみましょう。
保険料控除の意味
サラリーマンのかずくん:課税所得金額400万円の場合、所得税率は20%
- 各種保険料
- 一般の生命保険料:年間12万円支払
- 生命保険料控除:上限の4万円
- 介護医療保険料:年間12万円支払
- 介護医療保険控除:上限の4万円
- 地震保険料控除:1万円
- 一般の生命保険料:年間12万円支払
- 所得税控除額
- (4万円+4万円)×20%+1万円=1万8千円
- 住民税控除額
- 住民税の生命保険料控除は最高2万8千円(保険料が5万6千円を超えている場合)
- 地震保険の場合は支払保険料の半額、または上限2万5千円
- 住民税の税率は一律10%
- 2万8千円+2万8千円)×10%+5千円=1万600円
- 年間で安くなる税金は、所得税+住民税=2万8600円
えっ、住民税と所得税で2万8600円?安すぎない?保険料は25万円支払っているよ。


年末調整で保険料の控除があるからといって、たくさん保険をかけても返ってくる税金は思っているより少ないんだよ(^^;)
3.保険料を見直し固定費を削減する
保険料は毎月支払っている金額がそれほど大きくなくても、年間にすると大きな金額になります。
そして、年末調整の手続きをする時にはすべての保険料が分かるので金額の大きさに驚くことも少なくありません。
年末調整をしても返ってくる税金は少ないのに、その保険は本当に必要な保険ですか?
ここでは次の2点について解説します。
保険を見直し固定費を削減する
- 保険料の見直し方
- 保険を見直すと固定費の削減につながる

順番に解説するね(^^)/
1)保険料の見直し方
そもそも、保険の仕組みは、「万が一起きた時には取り返しのつかない損失となる事態の備えとしてみんなでお金を出し合う」というものです。
私たちは社会保険制度があり、
- 必要な医療を健康保険で受けることができる
- 医高額療養費制度により所得に応じて支払う医療費の上限が決まっている
- サラリーマンの場合、傷病手当金など病気療養に関する社会保険サービスがある
医療を受けた場合、サラリーマンの場合は病気療養にも専念できるように社会保険サービスが整備されています。
この社会保障制度が充実しているために、余分な保険は不要と考えています。
最低限の保証は、国の社会保険制度に任せて、不足分は貯金など自分で補う。

これは実は簡単にできることなんだよ(^^)/
2)保険料を見直すと固定費の削減につながる
まず、保険料を見直す時に子育て世帯かどうかで異なります。
子育て世帯の場合は、何か不測の事態があった時に対応できるように掛け捨ての生命保険は準備する必要があります。
私も毎月1800円程度の掛け捨ての生命保険に加入しています。
しかし、それ以外の保険は基本的に不要です。
子育て世帯として例で考えると、
- 生命保険を解約し24万円を倹約
- 掛け捨ての生命保険のみ加入
- 保険料は1800円×12カ月=2万1600円
- 差額は約21万8千円
- 年末調整で控除される税金を差し引いても約19万円が手元に残る
保険料を見直すと、固定費の削減には効果抜群ですね(^^)/

ちなみに地震保険も基本的に不要だから一緒に見直しができるといいね(^^)/
3)固定費削減で倹約したお金を資産運用する
保険は加入していると何かあった時に補償してもらえるため安心できます。
しかし、支払った保険料は返ってきません。
仮に、年間19万円(毎月約1万5千円)を15年間インデックス投資で運用した場合、

約400万円になります。
つみたてNISAを使った場合、
- 非課税
- お金が必要になった時は売却できる
もともと、保険料として支払えていたお金を投資に回しているので生活は何も変わらないですね。
4.まとめ:年末調整で生命保険料を知り、固定費の削減で家計を見直そう
今回の記事では以下のことについて解説しました。
家計を見直す3つのポイント
- 年末調整でできることを知る
- 年末調整から支払っている保険料の金額を知る
- 保険料を見直し固定費を削減する
家計簿をつけるほうが、支出が把握でき固定費削減につながるかもしれません。
しかし、家計簿をつけていなくても年末調整をすることで支払っている保険料を知り、固定費削減へ行動を起こすことができます。
もともと、支払っていたお金ですから、そのお金を資産運用に回しても生活が破綻することはありません。
投資に不安がある人は、半分を貯金、半分を投資で様子を見ながらでもよいでしょう。
- やらないといけないけど時間がない
- やり方が分からない
行動しない理由を正当化することは簡単ですが、行動することで得られる対価はたくさんあります。
一緒に行動をして、お金を貯めたり稼いだりしてお金持ちへ歩んでいきましょう(^^)/
「あと一歩だけ 前に進もう。」
最後まで読んでいただきありがとうございましたーm(_ _)m